見出し画像

本当のダイバーシティ〜みんな違ってみんなええやん〜

いきなりすみません。
一度聞いたら脳内でヘビロテしてしまう、たこやきレインボー「RAINBOW ~私は私やねんから~」の一節です。元は金子みすゞさんの詩からでしょうが、まさに、英語で言ったらダイバーシティですよね。

多くの企業でダイバーシティの取り組みが進められていますが、もっぱら仕事・子育ての両立支援や女性管理職推進といったジェンダー問題となっているのではないでしょうか。もちろん重要なことですし優先度高く対応していく必要がありますが、本当の意味でのダイバーシティについても理解しておく必要があります。

今でこそ当たり前に使われている「ダイバーシティ(多様性)」という言葉。反対の視点で考えてみると、その意味や大切さが浮き彫りになる気がします。

多様性の対概念は何でしょう?
言葉で考えると「一様性」となります。「みんな一緒」という考え方は、集団教育の寵児である団塊ジュニアの身としてはよく分かります。一様性は、そこから外れると排除・差別の対象となります。
近しい概念として「二元論」があります。男性/女性、善/悪、民主主義/社会主義、与党/野党、若者/老人、日本人/外国人などなど...このような二項対立は、以前お伝えしたバイアスやレッテル貼りにも繋がり、人と人の分断を招きかねません。
また、過度な多様性重視にも注意しなければなりません。何事も行き過ぎは毒で、多様でないことを攻撃し始めると、それは一様性(多様性こそすべて)や二元論(多様性か否か)と同じことになってしまいますね。

一人ひとりの違い/他者との違いを尊重するところにダイバーシティ(多様性)の本質があることを見失わないようにしなければなりません。

相手を尊重するには共感することが必要です。
共感や傾聴については様々な研修や書籍がありますが、たまに「相手を理解するためにはどうしたらいいですか?」と聞かれた時にお勧めしている本があるのでご紹介します。
プロカウンセラーの共感の技術』という本で、私がキャリアコンサルタントの勉強をしている時に初めて買って読みました。その内容の一つひとつに感銘を受け、一時は座右の書になりました。機会があればぜひ読んでみてください。

また、バイアスやレッテルについては、福祉をはじめとする社会問題で良くフォーカスされます。
無意識のうちに一様性や二元論的な考えに陥ってしまうのは、同質な集団内で暮らしている人にとってはある意味仕方のないことかもしれません。ただ、無意識的な部分を意識化していかないと、結果として人を傷つけ、差別を生み出す可能性があります。研修でダイバーシティを学ぶことも大切ですが、日頃から良質な情報に触れることも重要です。
前回の社交不安症の学びをきっかけとして私が見はじめたTV番組「ハートネットTV」は、本当の意味でのダイバーシティを理解する上でとても有益と感じています。こちらもぜひ視聴してみてください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?