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売れるということ

ぼくは音楽を聴くのが好きなんですが、「売れる」とはどういうことなのか、ふと考えることがあります。

というのもビートルズが世界的にも大ヒットしていることはよく知られていますが、レッド・ツェッペリンはどうしてかな?と思うことがあるからです。

もちろんツェッペリンは大好きですが、ブルースに根ざした音楽性はかなり渋く、当時流行のハードロックのフォーマットを取ったとはいえ、音楽史上でも有数の売れっぷりはすごいなと感じているからです。

ヴァン・モリソンなどもその音楽性は高く評価されているにもかかわらず、売上としてはそこまでではありません。

逆にボブ・ディランは一億枚近くセールスしているのです。

まあディランはヒット曲も多いし、時代のメインストリートにいる側のアーティストということもあるのかもしれません。

先日1969年にリリースされたロックのアルバムの一覧を見ていたんですが、いまだったら年間ベストの上位に入るくらいの名盤が毎月1枚から2枚リリースされているのです。

才能あるアーティストがロックを選択していたという時代的なこともありますが、本当にすごいことです。

「売れる」ということはその中から選ばれているわけで、ひとつの評価として確立するくらいすごいことです。

ほかのバンドとの関係や、ラジオのエアプレイ、ライブでの評判など、いまではおぼろげにしかわからない当時のことが影響を与えているのかもしれません。

文学でもそうですが、こういうことに対して個人的な仮説を考えるのは楽しいですね。

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