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旅に出て6ヶ月、いざ第3ステージへ。

去年のクリスマス、家族を巻き込んで旅に出た「Holiday Works」という僕の新しい仕事、いや企画か。今のところ仕事というより、僕と家族の現在地や現状を各種SNSなどで報告する、そんな感じでやってきました。しかしこのコロナ渦の中、次第に筆が進まなくなり、TwitterもInstagramもPodcastもYou Tubeも、そしてこのnoteに至っては二ヶ月近くも更新をサボっておったという、そういう次第です。

すいませんコロナがアレだったもんで、、、と当世風の言い訳などしたいところですが、実際はさほどでもなく、わりとスムースにこの九州の地を転々と放浪していました。福岡→大分→熊本→宮崎→佐賀→長崎とまわり、最後に鹿児島へ。そうやって九州を2周半ぐらい周ってます。こっちの海はどこも本当にきれいで、車で走りながら5月頃から海で泳ぐようになってました。ビーチからoutして、そのまま温泉にINっていう流れが出来上がってる海水浴場も多くて、いい海見つけたら気楽にボンボンどこでも海に飛び込んでました。なんせ暑いんで、九州。

子供たちは原宿のオリンピックセンターで何年も水泳習ってたんで、海で泳ぐことにもすぐ慣れました。足のつかないところで疲れたら、大の字に仰向けになって海の上で休む。この技を習得してからは遊ぶ水域も広がり、奴らの海での自由度が増しました。さらに天草ではシュノーケルで熱帯魚の可愛らしさにハマったりもして、完全に海の世界を知ってしまった感じです。

泳いだビーチは数え切れないけど、思い出すのは佐賀の虹の松原。ビーチ手前の遊歩道が洒落てて、夜はライトアップしてくれて、山間に電車が走ってるのを目で追ってるだけで幸せになれる景色がそこにはあります。常設のシャワーやトイレもいい感じで、もう何泊も車中泊できちゃうスポットです。

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鹿児島の串木野の白浜も大好きです。丘の上には洒落たコーヒーショップがあって海に突き出すように大型のウッドデッキが迫り出し、東シナ海を臨む見事な眺望を堪能できます。さらにここ、併設の露天風呂に小さなプール付いててこっちも最高なんです。で、400円、とか言ってもう、あざーす!w

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長崎の結の浜オートキャンプ場もパーフェクトです。九州でキャンピングカー乗ってる人で知らない人はいないって言われてるぐらい有名。景色、ロケーション完璧な上に激安っていうね。ありがたいトコです。管理人のおじさんも最高に素敵で、すぐにでも戻りたいぐらい好きな場所です。

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でも、一番好きな海はどこかと言われると宮崎なんです。県北の北浦のほうは森と島に囲まれ、緑がかった海の色には秘境感が漂って否応なしに旅気分を煽られます。日向あたりのサーフスポットとして有名な金ヶ浜周辺は海の色が空の色のように淡い水色で、ただ見てるだけでもその爽やかな波に惹き込まれしまいます。県南の海はもっと青くて、色が濃くて、魚もバシャバシャいます。ガンガン釣れます。南端の都井岬周辺はおよそ日本の海とは思えないほどです。

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↑宮崎県北のグリーンがかった海。透明度も高いです。

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↑日向・金ヶ浜。色が澄んでてきれい。

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↑日南の濃い青色の海。もう気候はハワイ。野生の馬がいます。

いいんですよ、宮崎。そしていま僕は宮崎の西都市にある沼口旅館にいます。大雨だからです。この三ヶ月の間、何度もここに戻ってきては車の荷物を入れ替えたり、届いているAmazonの箱を回収をしたりしながら、めちゃめちゃお世話になっております。女将さんの中村さんはもう我が家のばぁばのようで(すいません!)。子供たちは中村さんにくっついて旅館仕事のお手伝いをしたりして、お小遣いもらって隣のショッピングセンターにお菓子買いに行ったりして、夏休みに祖母の実家にやってきたみたいな、そんな風情で可愛がってもらってます。末っ子のスーは保育園の先生みたいに「中村せんせー」って呼んでます。

昨日はここでSoftbank Airの契約をしました。実はこれも、来週に迫った引越しの準備のひとつです。そうです、いつしか私ども、キャンピングカーで九州を転々と走りながら、住みたい家を探すようになっていたのです。

掲げるキーワードはひとつ!

海の見える、丘の上の一軒家。

これです。不動産屋さんと話す時も、この一点張りです。売買でも賃貸でも構いません、そんな物件があったら連絡ください、と言って回っていたらポン!と出てきました。日向の金ヶ浜を見下ろす、丘の上の一軒家!

各地を旅しながら妻とよく”ドリームハウス”について語りました。平屋の一戸建てっていいよね、とか、 縁側あるっていいよねとか、まぁよくある話です。そんな中、急激に注目度を上げていったのがポーチです。アメリカの住宅みたいに玄関のところにポーチがあって、そこにソファとか置いてチルってるのいいよね〜みたいな妄想がだんだん膨らんできて。あと犬ですね。家族でもよくどんな犬と暮らしたいか話し合ったりしました。どこかで車中泊していたある夜、ランタンの灯りを囲んでペットショップで買うっていうことについても話し合いました。最終的には全員一致で保健所にもらいに行こうということに落ち着きました。

来週入居予定の家は、玄関の横にポーチがあります。さらに縁側もあって、犬小屋を建てたり菜園やったりするのに十分な庭もあります。隣近所もあんまり人が住んでないんで音も出せるし、家の中から金ヶ浜の波チェックもできます。僕的には、ほぼ理想通りの物件に出会えたという感じです。ただひとつ引っかかってたのは、ここ「ペット禁止」だったってことです!

不動産屋さんになんとか犬を飼えるように相談していたある日曜日、その帰りしな。忘れていた名刺を手渡したその瞬間、パッと流れが変わりました。明らかに担当さんの顔色が変わったんです。名刺に印刷されていた「あ、安部礼司 プロデューサー」という一文が、彼のハートにブッ刺さったのです。

「もうずっと何年も聞いてます!宮崎のイベントにも行きました!ペットの交渉は任せてください!私、全力でなんとかします。他にもなにかあったらなんでも言ってください!!」。

リスナーさんでした。しかもかなり愛情を持って長年聞いてくれてるという、最高&最強に心強いリスナーさんでした。その3日後、、

「堀内さん、ペットOKになりましたYo〜! ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆」

まるで安部礼司のラジオドラマを聞いているかのような見事な展開を見せ、7月中旬入居決定〜!子供たちも九月からは宮崎の小学校に通う予定です。

それまでの夏休みの間はこの宮崎の家を拠点にしながら、九州の美しい夏をもう一度、駆け回りたいと思います。先に挙げた極上ビーチはもちろん、攻め切れてなかったエリアを補完しながらみっちり九州の大自然を奥の奥まで味わってみようと思ってます。それほどまでに九州の自然は雄大で美しく、湧き水は美味しいし野菜もうまい。魚はどこの町でも新鮮そのものだし、肉もブランド牛や豚が目白押し。九州はとにかくご飯が「うまかー!」です。

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去年のクリスマスに家族5人で旅に出てから6ヶ月。僕一人で東京から西を目指している時も思えばずっと海沿いの町ばかりにいました。その間はサーファーの兄さんたちとよく出会い、飲み、語り、今後の人生を考える上でいろいろと大切なことを学び直しました。3月に家族揃って九州に来てからは、釣り人の多さに驚きました。「釣りバカ日誌」のハマちゃんが宮崎出身な設定も肯ける。ほんとに老いも若きもみんなよく釣りしてます。そしてみんな、よく温泉に行きます。

僕ら家族もほぼ毎日どこかの温泉に入ってるので身体の調子がいいです。肌の調子もいいです。ずっと日焼けしまくってるけど温泉のおかげか皮が剥けたりすることもなく、みんなきれいに日焼けしてます。あと、こっちに来てから飲んでる水は、ほぼ湧き水です。九州の水はめちゃくちゃ美味い。中でも宮崎の小林辺りの霧島の水はお気に入りで、家族でよく汲みに行きます。別府にも水を汲みに行くし、熊本にも美味しいお水が湧いてるところがたくさんある。九州を旅する間、湧水に困ることはありません。またこの湧き水の場所って驚くほど美しいところが多いんで、そこにいるだけで自分が浄化されるかのような清涼感に包まれます。近くに神社があったりするとみんなで入ってって、お参りします。東京で暮らしていた半年前からは想像もできないほど健やかな日常を過ごしています。

とは言え、東京に戻りたい気持ちもバッチリあります。コロナ以降の世の中がどう変わっていくかも大きく関わってきますが、1〜2年こっちで暮らして、また東京に戻ろうと思ってます。ん〜、、、それもどうなんでしょうね。もうこれからの時代ってリモート感覚で、どこにいても今までと同じようにやれちゃいそうですよね。

先日、浅草の会社から沼口旅館にダンボールが届きました。中身はキャップ50個。光沢のある紺色の生地には”Holiday Works”の白い刺繍が施されています。職人気質な東京下町の、きっちりとした美しい仕上がりです。ラインも理想通りのカーブになりました。このキャップは型からこだわって作って半年かかってようやく完成したブツなんで、箱を開けたときの喜びもひとしおでした。量産化成功!

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なんせ僕自身、年がら年中キャップをかぶって生きてるんで、いろいろとあるんですよ、こだわりが。まずはカタチ。僕はキャップを目深にかぶることはなく、常におでこの上の方か生え際あたりにツバがくるようにかぶってます。このスタイルだと量産されてる市販の型だと帽子の奥が浮いちゃうんですよね。なので正面側は浅めにカーブするようにオリジナルで型から作りました。

キャップをポイっと頭に乗っけたときのフワッとした軽さも重要視しました。初期サンプルにあった後ろの金具をプラスチックに変更し、より軽量化。あと生地にもこだわりました。その素材感に。都会のドレッシーなお店にも似合うような高級感のあるもの。それでいてアウトドア・フィールドでも違和感のないもの。そこを目指した結果、ピンポイントで欲しかった素材に辿り着けました。お気に入りのファブリックです。軽い雨くらいならハジいちゃいますし、フワッとした素材なんでほぼ蒸れません。

す、す、すいまん! 自然な流れを装ってワタクシ、完全に自社商品のPRをしておりましたー!

さらにシレ〜っとStoresのリンクなんか貼ってすいません!ココから買えます!誘導してすいません!7800円です。び、微妙に高くてすいませ=ん!!

でも、この小さな経済活動こそが僕の旅の第3ステージの始まりなんです。自給自足の感覚で、自分にできるものを作って販売する。それは手にとれるようなブツでもデジタルでも構いません。今までに自分が得てきた知見やセンス、情報やネットワークを駆使しながら自分らしいものを作る。コロナ渦の中、自然にそういうクラフトっぽい方向にスライドしていきました。

これから暮らし始める新居ではDIYでスタジオを作ろうと思ってます。いまんとこ僕に日曜大工の才能はありませんが、時間だけはいっぱいあるので手作り工作の世界を楽しみながら少しづつ作っていこうと思ってます。そのスタジオから定期的にラジオの生放送をスタートさせる。それが目下の目標であります!


堀内貴之


⌘  河川の氾濫が相次ぐほどの未曾有の大雨が九州に降り注ぎ、甚大な被害が出ています。心配して連絡してくれたみなさん、ありがとうございました。バケツをひっくり返したかのような大雨と落雷に悩まされながらも、僕らはなんとかやっています。これ以上被害が拡大しないよう祈るばかりです。



























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