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日本で一番詳しいピッチクロック解説①
2023年からメジャーリーグの公式戦で運用が開始されたピッチクロック。日本でもその認知度が上がってきています。大まかなルール説明をしている記事はネット上でもよく見かけますが、細かくルールを解説しているものは見かけません。そこで、今回はそのピッチクロックについて、他では知れない内容をふんだんに盛り込んで解説していきます。
概要
こちらのNHKの記事が大変わかりやすく、ピッチクロックの概要について解説してくれています。
ちなみにこちらの記事は昨年の3月に書かれたものなので、先日の記事でも触れたように、2024年シーズンからランナーありの場合は18秒になります。
また、この記事で他の記事にはなく正確に書かれている箇所があります。それは、バッター側のペナルティーのところで、
「バッターは制限時間が残り8秒の時点でピッチャーに注意を向けていなければなりません。」
と記されているところです。これは「be alert to the pitcher」の直訳なので、日本語としては少し伝わりにくい部分があるかと思います。しかしながら、日本語にいい翻訳がなく、他の表現をしてしまうと本来の意味が伝わらなくなってしまうため、これでいいのです。
では、「ピッチャーに注意を向ける」とは具体的にどういう意味なのか?
それは「打者が”適切”に打席に入」り、かつ「投手に目線を向けて」いる状態を指します。他でよく使われている「打者が打つ準備をする」としてしまうと、捉え方によっては「打者が打つ構えに入った状態(下図※)」とも取られかねません。あくまで構えているかいないかは関係なく、見るべきところは足の位置と目線なのです。
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それでは実際にその運用方法を時系列で細かく見ていきましょう。
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