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経験からの学びは、実は意外とアテにならない?

毎日餌をもらう七面鳥は「人間って、親切だなぁ。毎日餌をくれる」と思っています。しかし生後1000日経った感謝祭の前日、七面鳥は首を切られて焼き鳥になります。
 
哲学者バートランド・ラッセルの作と言われている寓話です。
 
今日までの出来事で、ある程度は未来を予測できます。
しかし予測の正確さは、実際には思っているよりもやや少ないのです。そのちょっとした違いは、意外と大きな違いになります。
 
最近、想定外な出来事が増えてきました。
現在のコロナ禍はまさに想定外です。福島第一原発事故も想定外でした。仕事やプライベートでも様々な想定外を経験します。
 
私たちは過去の経験や学びから、論理的に結論を導き出そうとします。この方法は「帰納法」と呼ばれます。統計学も帰納法による思考方法です。
 
しかし帰納法には問題があります。過去の経験に基づいた分析は、意外とアテにならないことも多いのです。
 
1980年代に「過去数十年間、土地の値段が上がり続けた。土地を買っておけば間違いなく値上がりする」と考えて土地を買い込む人が沢山いました。そして彼らの多くはバブル崩壊で破綻してしまいました。
 
過去の経験から学ぶことは、とても大事なことです。第二次世界大戦で米国は、常に過去の戦いから帰納的に学び続けて柔軟に戦略や戦術を進化させることで、硬直した戦略や戦術を変えられなかった日本軍を追い込みました。
 
しかし一方で、世の中には私たちが知らないこともとても多いので、帰納法は決して完璧ではありません。
 
過去の経験が全てではないことを知った上で、謙虚に自分の過去の経験から学ぶことも、大切です。
 
↓詳しくは…
https://takahisanagai.com/20200714-2

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