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少し疲れた時に立ち止まるとアジャイルが居た話

アジャイルに対する思いが燃えに燃えていた今年の1月、私が心から勉強することが楽しいと思えたのはRSGTがきっかけでした。その前から自分自身の成長を楽しむことが素直にできるようになってきていて、10分コーチングを受けてみたり、これまで以上に本を読んだりしていた中で、「コミュニティ」に参加することの楽しさや意義を感じていました。

RSGT後も複数のコミュニティの勉強会に参加したり、自社内へのフィードバックを色々したり、RSGTで出会った方からお声がけ頂いて1on1を始めたり。自分が良い意味で変われていることも同時に実感できていたんですね。

娘が生まれた

そんな変化の最中である2月の末に娘が生まれました。これが可愛いのなんの。夫婦両家にとっても初孫なので大人たちはメロメロのあまあまなわけですが、それは良いとして。娘の誕生は夫婦のこれまでのライフスタイルから娘中心のライフスタイルへと劇的な変化をもたらしました。

子育ては正直大変です。夜泣きもあるし、移動できるようになってからは目が離せないし、言葉は通じないし、オムツだって変えなきゃいけない。ボイスチャット繋いで友人とのゲームもなかなかできません。でもその大変さ以上に娘の成長を見ることは楽しく毎日夫婦で幸せを噛み締めています。

ふと、なんか疲れた

そんな娘との生活の最中でも仕事は続きます。ちょうど今年の4月に昇格もあり仕事の幅や期待されることも増え、私は育休を取らないという選択をしました。仕事でやりたいことややるべきことが見えてきて、あれやこれと色んな活動を企画運営したり参加したりしてやりがいも感じていたのです。ですがそんな折にふと「なんか疲れたな」と思ったことがありました。

その時ぐらいから参加予定だった勉強会をお休みしたり、1on1をすっぽかしてしまったり(本当にすみませんでした……)、仕事でチームからの期待に応えられていないことがあってそれをメンバーが伝えてくれることがあったり。そういうことに対して謝ったり反省をしたりするのもすぐ行動ができずモヤモヤする日が続くと余計にモヤモヤが募ったり。良くない循環を生んでいたと思います。

全部やろうとしないことも大事

この時の私は仕事も勉強も家族との時間も全部やりきろうとしていながら気持ちばかりがあせっていました。良い父や良い同僚や良いコミュニティの隣人でありたいというエゴから、結果どれに対しても曖昧な接し方になってしまっていたのです。こんな状態であることを俯瞰して見れるようになった時に頭の中に浮かんできたのは「持続可能なペース」と「優先順位をつける」というアジャイルで学んだことたちでした。

医者の不養生とはまさにこのことか!ってな感じで自分が普段アジャイルコーチをさせてもらってる時にお伝えしていることが、自分自身普段の生活の中から全くできていないのはなんというか……自分の浅さを実感しつつ、でも当たり前のことに気づけて良かったと思います。

今は私はコミュニティ的な活動はかなり減らしていて、勉強は本を中心に自分のペースでやりやすいように進めています。仕事も断るの下手というかそれ以上に自分でやりたいこと始めたり面白そうなことに首を突っ込んでしまい仕事を増やしてしまいがちでしたが、自分の持っている仕事をちゃんと可視化して常に自分・相手と相談するようになりました。

唯一減らしていないのは家族との時間です。自分の成長以上に子供の成長を見るのは楽しく、むしろ子供の成長を見ながら私自身も親として人として成長できる。それが「アジャイル」とか「技術」とか仕事に直接関わるような名のついたものではなくても、素直に喜ばしいことだなと感じれるようになりました。これを読んでくださった方も、もし疲れた時は、自分にとって何が大切かとか、それは本当にあせる必要があるのかとか、立ち止まって振り返ってみてください。すごい当たり前のことのように見えて、私みたいにそれを考える余裕がなくなってることもあるかもしれません。

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