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RSGT2022: 自分のGatheringをふりかえる

今年もRSGTのボランティアに行ってきました。2回目のRSGTにして2回目のボランティアです。去年のRSGT2021は本当にサイコー!って感じで、RSGTハイになって下記noteを書いてます。イベント自体がアジャイルやスクラムの価値を体現していることに感動を覚えましたし、今年も同じくアジャイルなイベントで充実した時間を過ごせました。ありがとうございます。

ただ、参加して楽しかった!感動した!とばかり思っていた去年と、また少し違う気持ちも芽生えて、それを素直に書き残したくなりつつ、向き合いながら書くのに時間がかかりRSGT終わってからめっちゃ時が経っちゃいました。それでもちゃんと書こうと思ったきっかけは、同じくボランティアスタッフで参加されていた中野さんの率直な記事を読んだからです。

要約すると、現地に知り合いが少なく初対面の人と話すのが苦手な自分は、Networking Partyから逃げ出したのだ。(中略)前述のnoteにも書いてあるが、役割があれば自分にも参加できそうな気がした。

自分のことが書いてあるかのような共感を覚えました。中野さんとはほとんどお話できていないのですが、これを読んだときに本当に居ても立っても居られない気持ちになってnoteを書き始めました。このnoteを読んで、私自身も去年知り合いゼロの状態で飛び込むのに役割が欲しかったんだと今更自分のことを理解できました。

Gatheringを目の当たりにして、感じたこと

去年との一番の違いは、オンサイト参加者の熱量でした。私にとっての1st yearである去年はコロナ禍の影響が色濃く残り、3日間で150名程度のオンサイト参加者でした。それが今年は272名と倍とまではいかずともかなり増えていてその分だけ交流(Gathering)が色んな場所で起きているのをDay1から目の当たりにしました。

そこで私が感じたのは羨ましさと寂しさとなんとなくな居場所の無さです。思えば去年から自分はカメラ班としてボランティアのTシャツ着て、「自分の役割はこの熱量をカメラを通して伝えること」と言い聞かせていた気がします。それをRSGTにおける自分の存在意義として身にまとい、参加できるところまでたどり着いたのが今年でした。実際に参加してから気づいたのは、その存在意義に自分を縛り付けていること自体が、自分の居場所の無さに繋がっていることでした。

あ、自分もギャザりたいだけだ

Gathering(集う)のことをギャザるという言葉でRSGT界隈では表現しています。私が羨ましく感じたのは自分もギャザりたいけどギャザれない、ただそれだけでした。知り合いいなくても話しかけりゃいいじゃんとか、スタッフなんだからスタッフで話せばいいじゃんとか、パックマンルールとかあるのも理解しててもじゃぁ入ろうと行動できないし、理想と現実のギャップを埋める勇気が出ないことに悩んでいました。

また、去年の2月末に娘が生まれて、RSGTで生まれた熱が子育てへシフトしていったこともあります。もともとやりたかったコミュニティへの参加をあまりせず、それがギャザるための繋がりを作れない状態にもなってました。子どもを言い訳にしたいとかそういうことではなく、自分の心身の余裕が減っていたんだと思います(娘は最高に愛しいです!笑)。

色んな人のおかげで、ギャザれた

そんな思いを持ちつつも、結果として私は去年に比べて今年は「ギャザる」ことができました。それはひとえに色んな人が手を差し伸べてくれたからです。

まずはボランティアスタッフのカメラ班が程決まったタイミングでZoomで話し合おうぜ!という会をKamitoさんが開いてくれました。実は最初の会を体調不良で休んでしまったのですが、第2回も開いてくださり皆さんとお話することが出来ました。とくにRyoさんは去年から同じカメラ班としてフランクに接してくださりめちゃめちゃ救われてます。

Day 1の最後にはおがさわらさんによる「(知り合いになって)あなたの小さな挑戦を自慢する会」に参加しました。去年も同じくおがさわらさんによる「とにかく知り合いを増やすことを目的とした会」があって、参加したい気持ちがありつつも結局は周りで写真を撮ってました。今回はボランティアスタッフながらも、周りのスタッフの状況見つつ飛び込みました。今思い返せばスタッフにはトランシーバーで連絡いれるぐらいはしても良かったかも……!参加してて、良いなーと思ったのはすでにもう知り合いがたくさんいらっしゃるような方も参加してくれていたことです。そこからまた輪が広がりそうな予感がしました。

Day 2には以前知り合ったCTC Build Serviceの小岩井さんがDMで連絡してくださりお話することが出来ました。以前一度アジャイルのことやBuildのことを熱く語って頂いて、一度しかお話していないのにお声を掛けて下さったのは本当に嬉しかったです。

Day 3のOSTでは自分の興味あるテーマに参加しました。これも去年はOSTにおける役割の蝶というか、カメラマンとしての役割に縛られていたので撮影しながらフラフラしてました。今年は参加している中で少しだけですがトピックについて自分の意見を出すこともできました。

Day 4(RSGT後のイベント)でもギャザれました。RyoさんとUtsumiさんの「インプロヴィゼーション:ふりかえりの世界」が衝撃的に面白かったので体感してみたいな~とつぶやいたら↓↓↓

ふりかえりエバンジェリストのびばさんからこのリンクのみのリプライを貰って思わず笑っちゃいました(後に同じ興味を持ってる方を見かけたのでマネしてリンク送っちゃいました 笑)。RSGT後の週末に参加できたこのイベントは、RyoさんUtsumiさんのファシリテートでインプロも体感できて最高に楽しくて学びがありました。

こう振り返ると、あらためて、スタッフや登壇者や参加者やスポンサーがこのGatheringという体験に対して真剣に考えているし、行動していることがわかります。心から感謝していますし、尊敬してまーす!ありがとうございます。

私はギャザりたいです

ボランティアする人に対して、私自身も前までは意識高い優秀で熱意ある人、みたいな印象を持ってましたし、そう見てる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。でも私みたいな人間も居るよっていうのを知ってほしいし、中野さんのように自分でネガティブと捉えていることの自己開示をすることが他の人の(私の)勇気に繋がることもあるんだよ、という一例を知ってもらえたら嬉しいです。

子育ては続きますしコミュニティへの参加は今年も思い通りにはできないんじゃないかなとは思ってます。去年はそのことに対してあせりみたいなものも有りました。置いていかれちゃうような気とかね。でも、ふとそれでも良いなと思えるようにもなりました。

「インプロ✕ふりかえり」のMiroで書いた付箋

本音を言えば今年はGatheringに足を踏み入れた程度で100%満足かと言われるとまだまだです。まだ所在ない時間はあったし、来年はもっとギャザりたい!そのためには自分がギャザりたいという意思表示をしたり勇気を出して話に行くことも大事だなと思いました。そうじゃないと、参加者としてどんなスタンスを求めてるのか他の人から解らないですもんね。一人で考えながら参加したいって人もいると思うし、人に会話することを一番の楽しみに据えてる人もいそうです。

ただ、中野さんのnoteやおがさわらさんが「知り合いを増やす会」を始めたきっかけを見るに自分と同じような悩みを持っている人は少なからずいるはずです。そういう人にとってもRSGTが良い体験になるよう、出来ることはしていきたいですし、来年もボランティアやりたいです。

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