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スクラムの価値基準を体現したRSGT2021

Regional Scrum Gathering Tokyo 2021は私が参加してきたイベントの中で最も特別なものだった。ボランティアとしてスタッフサイドで参加したことから来る当事者意識もあるが、イベントそのものが他のイベントと一線を画す異彩を放っていた。それが故かRSGTを特別視しているようなコメントは多くのSNSでも見受けられ、参加者はその熱狂の渦に巻き込まれる。

私がRSGTに特別な気持ちを感じているのは、RSGTがスクラムの名を冠しつつイベント自体がスクラムの5つの価値基準を体現しているからだと感じた。スクラムの5つの価値基準とは確約、集中、公開、尊敬、勇気であり、これを実践することがスクラムの成功を左右する。RSGTではスタッフ、スピーカー、参加者すべてのロールがこれを果たした結果イベントが成功したのだと強く感じた。

勇気&確約

去年から様々なイベントはやむを得ずオンラインへの移行を図った。結果、地理上での参加障壁がなくなりより多くの参加者が集うイベントが増えたり、オンラインでのイベント開催のノウハウも蓄積が進み今ではニューノーマルと化している。そんな状況下でRSGTはオンサイト/オンラインでのハイブリッド開催を敢行した。

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この決断は実行委員の中でも勇気が必要だったと思う。しかもハイブリッドで開催するとなると当然オンサイトでの会場のセッティングやお弁当(最高に美味しい!)の手配に加えて、オンラインへの配信環境やスタッフの手配にめちゃくちゃ大変だったはず。ここらは実行委員の方々の事前準備と、品川アジャイル株式会社オレンジボックスさんのお力で大きな問題もなく開催された。参加者もスポンサーもスピーカーもスタッフも皆が勇気と確約をもって行動をやり抜いたからこその成功だと思う。まさに、野中先生のKeynoteで出た「GRIT(やり抜く力)」の重要性をその場で思い知る。

ちょっとだけ自分のことも話すと、今回ボランティアとして参加するのに少し勇気は必要だった。なんせ誰も知らないからね!(正確には、一方的に知っているすごい方々はいる)結果的に勇気を出せて本当に良かった。永瀬さんの講演記事のタイトルが自分を後押ししてくれたことも繋がりを感じる。

公開

ハイブリッド開催においては、いかにオンサイトとオンラインでの壁をなくすかがGathering感を出す上でのポイントだったと思う。その点、Discordは非常にうまく機能していた。どの場所からでもテキスト・ボイスチャットでボーダーレスにコミュニケーションが取れるし、セッションはZoomを使うと切り分けたことでツール間での干渉のない鉄板構成だったと思う。

セッションもそうだが、自分がエモさ(使い方あってる?)を感じたのは廊下に設置されたオンサイトとオンラインを繋ぐ廊下チャンネル。一台のMacbookにWebカメラとマイクが繋がっていて、Discordの廊下チャンネルにいる人とすれ違える。だれも知らないけど、覗いてみて、こんにちはって言ったら返してくれる。シャイだからスタッフ感だして写真だけ撮影してその場は去ったけど楽しそうだった。

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スタッフ視点で、公開の精神を感じたのはDiscordの運営チャンネルもパブリックなチャンネルってところ。あとはLTE網を使ったトランシーバーでオンサイトとオンラインの全スタッフが常に繋がっているところ。問題が起きて投げかければすぐ誰かが答えてくれるし、少しでも間があくと「誰か対応できる?」と他の方が再度投げかけてくれる。これがあるおかげで初スタッフでもなんとかなる。

集中

そのトランシーバーでの問題発生時のスタッフのスウォーミングはまさしく集中の理想形。問題が放置されることなんてないし、対処できない問題は対処できない問題としてベストエフォートでの対応をしようと切り替えが早い。

あとはRSGT2021に対する思いや感情が一箇所に集まっている感覚もまた集中。ああいう熱量が揃うとなにかしらすごいことが起きそうな気がしてくる。最後のKeynoteを聴き終わった後の皆の一体感もなんとも言えず、3日間の集中とそれが解き放たれた時の感情は素晴らしいものが合ったと思う。

尊敬

参加者間とか、スピーカーやスタッフ間での尊敬をオンサイトだと肌で感じる。尊敬というか共感する力というか、言語化が難しい。Coaches' Clinicなんかにひたむきに対応しているコーチを見ていても内なる気持ちが溢れてくる。シンプルにこの人みたいになりたい!と思えるような素晴らしいマインドを持った方々が多いからかもしれない。

トランシーバーの通話での「尊敬してまーす」がスタッフの中でバズっていた。すこし冗談周りの使われ方だけど、シンプルに本心でもあるとも思って聞いていた。自分はまだちょっと新入りである気恥ずかしさが抜けきらず最終日の午後に一度だけ「この流れなら言える!」と思って一言だけ言ってみた。本当は皆さん一人一人に直接伝えたいほど尊敬しています。

遊び心

5つの価値基準に加えたいぐらいに大切だなと最近良く思う「遊び心」もRSGT2021では溢れていた。行き交うDiscordのチャットもそうだし、誰かが作っていくチャンネルたち(サイゼリヤ、知り合いを増やしたい二次会などなど)。3日目朝の永瀬さんのクソデカ挨拶も最高でした、そしてそれに応えながらエスカレーター登って会場入りする参加者のみなさまも。

スタッフは慣れたスタッフであるほど楽しそうだった。今年はRSGT最中は正直いろいろ余裕なかった自分だけど、来年はもっと多くの人と会話して楽しむ心持ちでいたい。

RSGT閉会後はもうセッション見返すなり、集まって話し続けるなり、めっちゃリラックスするなり人それぞれ。自分は気付いたらAmong usをやっていた。

このTweetに「いいね」してくれてるのが@ryuzeeさんだったり@haradakiroさんだったりするわけなので、自分もそういう遊び心忘れない人になりたい。

あれから一週間経ってもまだ熱が冷めません。1日1セッションずつでも見ていこう。まだ自分のRSGT2021は終わっていないっぽい。

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