Slalomってどんな会社?
Twitterで簡単に報告しましたが4月よりSlalom株式会社に入社しました。
多くの方がまだSlalomのことをご存知ないと思います(ご存知の方はありがとうございます!)。それもそのはず、Slalomの日本進出は2年前の2021年であり、私が入社した2023年4月で東京オフィスはちょうど100人を超えたぐらいの規模です。本社はシアトルにあり、アメリカの各都市、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、ドイツ、カナダに拠点があり、グローバルでは14,000人ほど社員が居ます。日本を成長市場と位置付け絶賛採用中です!興味がある方はぜひDMでご連絡ください。
Slalomってこんな会社
Slalomは2002年に創業したコンサルティングファームです。
Slalomは自分たちを表現するときに”We are fiercely human consulting“という表現を使います。これは直訳すると「強烈な人間のコンサルティング」となりますが、私は「どこまでも人のためのコンサルティング」と理解しています。この態度は顧客に対しても社内でも誰に対しても変わらないポリシーであり、入社前からその社内に対する思いを感じさせるエピソードがすでにありました。
昨今外資系企業を賑わせているレイオフ騒動があると思います。Twitterでレイオフに遭われている方を見かけたり、コンサル系でも何社かレイオフの報道を見たりしていました。そんな最中で親に転職の報告をすると「あなたの会社は大丈夫なの?」と心配され、確かにどういう状況なのかは知っておくかと入社前に「Slalom layoff」で検索をしました。その中で以下のようなネットの書き込みを目にしたのです。
私もこのCさんと同じような気持ちに入社前からなり、不安が和らいだことを覚えています。実際に入社してからはこのBさんの発言は嘘ではないことを確かめることができました。全社員向けの定期報告の動画の中でまさに経営メンバーが「我々はレイオフをしない、するとしても最終手段」という宣言と、代わりにどういった支出を減らすことでこの波を乗り越えるかという明確な指針を共有していたのです。そういったレイオフの心配がない環境とそうでない環境のどちらが良いかは議論の対象かもしれませんが、私はそういった心配がないほうが顧客と価値創造をすることにフォーカスできそうだなと感じています(そうでないと自分の生き残りのための戦略を考えてしまいそうで)。
パーパスと価値基準を大切にし、本気で実現する
私たち社員は以下の10のコアバリューを大切にし、大切にするための教育も受けます。日本語は私が非公式に訳したものです。
Do what is right, always. 正しいことをしよう、いつでも。
Drive connection and network. 繋がりとネットワークを活発に。
Inspire passion and adventure. 情熱と冒険を呼び起こそう。
Take ownership, get it done. オーナーシップを取り、終わらせよう。
Celebrate authenticity. 自分らしくあることを祝おう。
Focus on outcomes. アウトカムに集中しよう。
Fuel growth and innovation. 成長とイノベーションを加速させよう。
Stay humble and curious. 謙虚さと好奇心を持ち続けよう。
Build and shape a better future. より良い未来を創造し形作ろう。
Smile. 笑顔を大切にね!
「10個あるので覚えるの大変じゃない?」と同日に入社した方が質問されていましたが、「すべて覚えることが重要なのではなく、このコアバリューのどれに自分が共感して、それをどう発揮して協力できるかを大切にしているよ」と回答をされていました。私はこの考え方がとても好きで、それもコアバリューの一つである「自分らしさ」を尊重しているからこそなのかもしれません。実際にこの10個のコアバリューのうちどれが好き?なんて話題をオンボーディングの中でもしたりしていました。このコアバリューを学ぶためのアドベンチャーゲームもあり、こういったことを学ぶ方法って真面目なだけではなく楽しくあると良いなと感じたユニークな体験でした。
これらのコアバリューに「アジャイル」という言葉は入っていません。ですが、アジャイルを実践している人であれば共感できるものばかりだと思います。そういった意味で、これらのコアバリューを大切にする文化はアジャイルなマインドセットを保つことと親和性が高く感じられている日々です。
提供価値
Slalomはコンサルティングファームですが、コンサルタントがクライアントとソリューションを模索しながら、Build Centerというテクノロジーをもってソリューションを実現するチームがありパーパスの実現に注力しています。また、社内に Product Engineering Methodology (PEM) と呼ばれるエンゲージ、ディスカバー、デリバー、トランジションの4フェーズで体系化されたプロセスを持っています。
これが私がこれまでの経験から思い描いていた製品開発のより良いプロセスにとても近かったのです。デザイン思考やUXデザインを通しながら解決すべき問題とそれに対するソリューションを模索し、アジャイルに価値提供しながら、三方良しの精神で顧客も開発者もユーザーも喜べるモノづくりを実現するための方法を考え実践してきました。
ディスカバリーとデリバリーに加え、エンゲージとトランジションというピースが加わり自分の頭の中がより整理された感じがします。このメソドロジーを意識しながらチームで働くときが来るのが楽しみです。
1ヶ月働いてみてどう?
まだ1ヶ月ですが、オンボーディングの体験やコアバリューなど、入社前とのギャップが無い良い会社だなと感じています。管理職(Manager)という役割がなくその代わりPeople Leaderという人が存在していて、リーダーシップの発揮が求められていることが分かりやすくなっているのと、組織的にフラットな関係性を重要視していることも感じます。個人的に面白いなと思うのが、年齢も社会人歴何年かも誰からも一度も聞かれていないことです。これは基本的に新卒がいないというのもあるかもしれませんが、経験は重要だが年齢で人を判断しないというダイバーシティ、インクルージョン、イクオリティ(DI&E)の一つの側面を体現しており、これがフラットさに拍車をかけているのかもしれません。他の面でもDI&Eやアンチハラスメントのポリシーなどはかなり重要視していて、これらは「自分らしさ」や「正しいこと」のコアバリューの体現としてもうまく機能しているのかなとも思いました。
まだプロジェクト入っていないので、Slalomを知ることだったり誰かと話をしたり、お手伝いが中心だったりしますが、早いところバリューを出していけるようになりたいなーと思う日々です。Slalomを知ってもらうこともひとつのバリューとして、ここや他の媒体でも継続的に発信していくので見かけたらよろしくお願いします!
※当記事は個人の見解であり会社の公式な見解ではありません。
よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは書籍やテック・アジャイル関連のイベント参加などに使い、レビューの公開をお約束します。