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関ジャニ∞「ひとりにしないよ」が心を抱きしめてくれた 【131/200】

新曲「ネイバーブレイバー」のLyric Movieを公開した当日に、熱海で大きな土砂災害が発生しました。

亡くなられた方々のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。

また、被害に遭われた方々の悲しみや苦しみに想いを寄せ、一日も早く、少しでも良い方向に向かっていくことを、心からお祈り申し上げます。


「こんなときに、自分に何ができるのか?」

もう何度も何度もこんな問いを繰り返してきて、いろいろもがいてきました。

たくさんの心ある人たちの勇気ある行動を見て、「ネイバーブレイバー」を書きました。

こんな時にこんな歌が誰の役のたつのかと思いながらも、こんな時だからこそしのごの言わずにやれることをやるしかない、と。

今この瞬間に、何の慰めにもならないかもしれないし、お前に何がわかるんだと言われるかもしれないけれど、僕に勇気をくれた方々の背中を思い描きながら、この言葉を発信したいと思います。

「昨日を失ったって、今日は奪えない」

そう信じて、早くこの雨が上がることを、祈っています。




今日はもう一つ、弾き語りの動画も撮りました。

関ジャニ∞の「ひとりにしないよ 」

今回は少し割愛してショートバージョンで歌いましたが、今日、今の気持ちに寄り添ってくれる、聴く人の心を抱きしめてくれる、本当に優しい名曲だと思います。

この「ひとりにしないよ」は、関ジャニ∞の横山裕さん主演のTVドラマ『コタローは1人暮らし』の主題歌でした。


このドラマを観たきっかけは「推しである百田夏菜子さんが出演するから」だったわけですが、実際に視聴していくなかで、モノノフ(ももクロファン)としての自分よりも、歌うたいとしての自分、そして社会的養護に関わる活動をしている自分として深く興味を持ち、最終回まで夢中で視聴しました。

現実には、このコタローくんのように5歳児で1人暮らしをできるような子はほぼ存在しないと思うけれど、現実に、このコタローくんのように、家庭の事情で家族と暮らすことができない子どもたちが、この社会には数万人存在しています。

以前、経済産業省の若手官僚が発表し話題を呼んだ「不安な個人、立ちすくむ国家」に記述されているように、平成の30年間で昭和の標準家庭のモデルは崩壊して、この日本社会は新しい社会モデルに変わっていかざるを得ない局面に立っています。

子どもの貧困や機会格差・希望格差の問題は、親を責めれば解決するわけではありません。
その親を取り巻く諸問題を、社会として包括的に一つずつ対応していく必要があると思います。

子どもを「ひとりにしない」こと。
その子どもの親を「ひとりにしない」こと。
親に代わって子どもを支える人たちを「ひとりにしない」こと。

それらすべてが大切で、共通して「ひとりにしない」ことが大切なのではないかと思います。



僕自身、児童養護施設やそこで暮らす子どもたちの「学び」に関する支援活動に携わっていますが、現実の問題解決は一つ一つ簡単なものではなく、地道に着実に積み上げていく必要があります。

そんな活動を支えるためにも、僕らはひとりではなく、つながること、声を掛け合うこと、つらいことや苦しいこと、そして喜びをわかちあうこと、そういった「心の支援」も重要だと思います。

音楽や映画や演劇などのエンターテインメントは、その「心の支援」に必要なものだと、僕は思います。



以前、『関ジャム』で放送された関ジャニメンバーのボイストレーニングのドキュメンタリーを観ました。
番組に出演したボイストレーナーの先生に、継続的にメンバーがレッスンをお願いして、真剣に練習に取り組んでいる姿は、とてもかっこよかった。

メンバーの脱退やコロナ禍の逆風の中で、自分たちのパフォーマンスレベルを上げることに集中して、その成果を「キミトミタイセカイ」という楽曲でいかんなく発揮した関ジャニ∞


ジャニーズのアイドルであり、バラエティ番組に欠かせないタレントグループであり、そして、男性ボーカルグループとしての存在感をこの逆境の中で高めてきました。

僕自身、彼らの姿を見て勇気をもらい、休業を何度も余儀なくされ、お客さんの入りも圧倒的に減ったライブハウスで、今も歌い続けています。
それにはいろいろな事情や理由があるけれど、この状況が明けてまたみんなが心置きなくライブハウスに来てくれるようになった時に、以前よりも数段レベルアップした自分のパフォーマンスをお見せできるようになっているために、という想いが、一番大きいような気がします。


いろいろな意味で、僕は今、関ジャニ∞の「ひとりにしないよ」という楽曲に、心を抱きしめられています。

ひとりでも多くの方に、この曲が届きますように。


noteを読んでくださりありがとうございます。 歌を聴いてくださる皆様のおかげで、ヤマカワタカヒロは歌い続けることができています。 いつも本当にありがとうございます。