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圧せない理学療法士

私、圧せない理学療法士でした
~理学療法と整体は似て非なるもの~

私は整体サロンENVIを開業する二年前からある整体師の先生の元へ毎月勉強しにいくようになりました。
そこで私は"圧すことができない理学療法士”だと痛感します。

病院やクリニック勤務の理学療法士だった私は患者様を"圧す"アプローチの経験が皆無に近かったとおもいます。
高齢者や術後の患者様のリハビリに圧すというアプローチの必要性は低いと考えていたし、なんなら揺らしている時間の方が長かった。

そもそも"圧す"というアプローチはリラクゼーション系のマッサージ屋さんがやるものだと小馬鹿にしていました。
ある日の整体セミナーで先生から「タカヒロ、俺の脚を圧してみてくれ」と言われ裏ももを圧した・・・つもりでした。
先生からの反応は「あーやっぱりそんなもんか」
全く圧せていませんでした。
全く身体をうまく使えていませんでした。
ただ圧すだけのことができない。
他に参加されていた先生方はできていて自分だけができない。。。
ただただ悔しかった。でも凹んでいる場合じゃない。
この時間の中で少しでもコツを掴んで帰ろうと必死でした。
気が付いたら汗だくでした。

そんな私が近々開業するということ聞き、こりゃまずいとその先生が後日「圧す」セミナーをわざわざ開催してくれました。
その先生は文字通り手取り足取り教えてくれました。
(こういうセミナーって本当に少ないんです)
私はもれなく汗だくでした。(やっぱり)
でもそのお陰で圧すコツをつかみました。

それは翌日証明されます。
その翌日サロンにぎっくり腰のお客様が来ました。
身体を真っすぐに立てなければ、ベッドに寝るのも大変な方でした。
前かがみになるのも痛みを伴うような状態でした。

私は習いたての圧すというアプローチを丁寧に丁寧にやったところ・・・。
施術後はベッドから楽に起き上がり気が付いたら前かがみで荷物を持ちあげていました。

内心超特大ガッツポーズですが、ばれないように振る舞いました。
それは間違いなく適切な部位を適切な強さで”圧せたから”だと思います。
"圧せる"ことでお客様のお役に立てることが増えるのだと実感しました。
圧すことを小馬鹿にしていた過去の自分の頭を後ろから強めにひっぱたきたいです。
病院で働く理学療法士と街で一人で開業されている整体師とでは全く似て非なるものだということ知りました。
(※どちらがいいとか悪いとかではありません。その環境に適したサービスを提供できることが重要だと感じたというお話です)
それを真正面から教えてくださったその先生には感謝しかありません。
できないことができるようになると、人の役に立てることも増える。
こんな嬉しくて楽しいことはありません。
まだまだ伸びしろがあると信じてこれからも成長していく所存でございます。

踊る治療家アラキタカヒロ
整体サロンENVI 
https://www.envi-seitai.com/

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