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新しい設計手法

今年もあっという間の4月ですね。。

今年は温かくなるのが早かったからなのか、桜が散り始めるのが例年より早いですね。一方で神奈川県は天気はあまり良くない日がずっと続いていたので、お花見を楽しむタイミングもなかなか取りにくかったような気がします。

今年の年度末はいろいろな追い込みが重なってとてもバタバタしてしまいました。
現場監理を完了するもの、現場が始まるもの、建て方が始まるもの、設計を完了させるもの、とあったのですが、先週末に無事実施設計を終える事が出来たのでこの事について少しお話したいと思います。

今までも話した事があったかもしれませんが、我々の設計手法ではBIMを採用しています。
BIMとはビルディング・インフォメーション・モデリングの略であります。
実際の建物を作るのと同じように、コンピュータ上で3次元モデルを組み立てながら設計していく手法の事を言います。
これまでは図面の上に建物の形や大きさ、材質などの設計情報を表現していたのに対し、BIMは建物の3次元モデルの中にこれらの設計情報を属性情報として統合するのが特徴です。

設計をしながら同時に3Dを作りこんでいくので、2D表現では分かりにくかった部分を第三者と共有しやすくなっています。


一般的な平面図

こちらは一般的な平面図です。こちらをもう少し詳細に情報を記載した平面詳細図というものもありますが、いずれにせよ、普段図面に触れていない人はイメージがしにくいかと思われます。


BIMは上記のように図面を3Dと同時に立ち上げていくので、立体で空間を可視化する事が出来ます。上記のように図面と同時に表現する事で、図面にどういった情報が記載されているかがわかりやすいかと思います。


図面があることでわかりにくかったら、このように図面を見えなくすることも可能です。


平面図ならまだしも、断面図や展開図もとても重要な情報ですが、やはりわかりにくい部分があるかと思います。
そんな図面も


簡単に立体として確認が出来ます。


施工者や社内での共有に非常に適しているのは勿論なのですが、やはり普段図面を見慣れていない、お施主様との空間の共有が出来るというのが最大のメリットです。
特に工事に入ってからは、出来上がってからイメージと違うとなってしまうと大きな問題であるため、可能な限り、早い段階での空間の共有をしやすいよう工夫をしています。


感覚な操作で全ての部屋を確認出来きます。


最終的に重要な部屋はレンダリングをして、もう少し見栄えがよいよう、CG加工を施して確認をするのですが、全ての部屋でそういったCG加工がしきれない為、それを補うものでもあります。


また、こちらのCGは無料のアプリをダウンロードすればi phoneやi padでも常時確認が出来ます。

我々設計者との打ち合わせが終わった後でも、i pad等を操作していただければ、「この部屋の・・この場所を・・〇〇して欲しい」といった打合せが容易です。

新しいとタイトルで記載しておりますが、実は数年前から試みている設計手法です。こういった手法を通りてよりわかりやすい設計業務を心掛けています。


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