ひとり社長になっていきなり年収を650万円にする方法

 松尾昭仁著「ひとり社長になっていきなり年収を650万円にする方法」を読みました。著者は出版・セミナーコンサルタントで、私を出版に導いてくれた方です。この度、かつての著書が新装増補版として発売されるとのことで手に取りました。

 まず、誤解されてしまうといけないので一応書いておくと、私が「ひとり社長」になりたいと思っているわけではありません。今の会社をしっかり永続させるのが私のお役目です。そうした姿勢で読み始めると、序章が一番勉強になったかもしれません。

 序章では
「こんなに頑張っているのに、なぜ給料は上がらないのか?」
「実績を出しているのに、評価されないのはなぜだ?」
「そもそも不平等ではないか?」
という疑問を持つ方に、それが会社員の宿命であり、そうした疑問の原因についてさらに深堀されていました。耳の痛い話ばかりでしたが、そうした問題は社員から直接言われることはありませんから、そのあたりをしっかり是正していけるように努めていかなければなりません。本書では、そうした疑問を持つ優秀な方に「ひとり社長」になることを勧めていますから、ちゃんとやらないと優秀な人材が「ひとり社長」になってしまいます。

 「ひとり社長」になって何をするのかと言えばコンサルタントです。コンサルタントと言えば経営コンサルタントが思い浮かんでしまい、船井幸雄とか大前研一なんて言う名前男が出てきますが、著者は「コンサルタントは人の悩みを解決してあげる人をいいます。もっと簡単に定義すると『教える人』です。」と言っています。そう言われるとそんな気もして、コンサルタントになるハードルを下げてくれました。

 「1年間は食べていける現金を貯めろ」という項目がありました。これ、どこかで聞いたなと思ったら、スガシカオの言葉でした。彼は脱サラして音楽活動を志しデビューしていますが、退職した時はあてがあるわけでもなく、会社員時代の貯金で音楽活動をしていたそうです。お金がないと行動も起こせないから、やりたいことが定まっていなくても「とにかく金を貯めろ」と言っていました。アルバイトで食いつなぎながら、やりたいことをやるというのも良いのかもしれませんが、やりたいことに専念しつつ、貯めたお金が徐々に減っていくことで、切羽詰まって来て力が出せるようになるなんていうこともあると思います。

 他にも1人社長の営業術や、一見さんを常連に変える方法など、「ひとり社長」にとどまらないノウハウが書いてあり、少しずつでも真似していきたいと思います。

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