人類の起源


 篠田謙一著「人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの『大いなる旅』」を読みました。著者は京大を出て医学博士となり、佐賀医科大需教授から現在は国立科学博物館館長を務めている方です。社員が貸してくれたので手に取りました。おおよそ私が手に取らないような本なので良い機会を頂きました。

 私た現代人をホモ・サピエンスと呼ぶのは聞いたことがありましたが、これは学名で二名法と呼ばれる方法で名付けられているのだそうです。学名は生物に付けられる世界共通の名称、二名法は18世紀の生物学者が提唱した属名と種名で表す方法だそうです。ホモ・サピエンスの「ホモ」が属名で「人」という意味、「サピエンス」が種名で「賢い」という意味なのだそうです。ホモ属には現在サピエンス種しかいないとのことですから、世界中のすべての人間はホモ・サピエンスだということですから、「人種」というのはさらに細分化したカテゴリーだそうです。数ページ読んだだけでも、知らないことだらけでした。

 北京原人とかネアンデルタール人、クロマニョン人と言った聞いたことのある分類や、デニソワ人、ホモ・エレクトス、ホモ・フロレシエンシス、ホモ・アンチセソール、ホモ・ナレディ、ホモ・ハイデルベルゲンシスなんて言う初めて聞いた分類も出て来ました。いや、「聞いたことがある」と書きましたが、北京原人とかネアンデルタール人なんていうのも、ごつい友達をつかまえては「やーい、ネアンデルタールじーん」なんて言っていたバカ中学生だったというだけで、何のことなのやらよくわかりません。久しぶりに北京原人という言葉を聞いて、映画「北京原人 Who are you?」を思い出したので、Amazon primeで検索してみましたが、ありませんでした。また「分類」と書きましたが、「種」や「属」について解説してあったので、「種類」という言葉が使いづらかっただけで、この書き方も正しいのかどうか分かっておりません。読み取り切れなかったのですが、ホモ・エレクトスが原人で、そこからホモ・ハイデルベルゲンシス、ネアンデルタール人に進化し、新人と言われるホモ・サピエンスにいたったということでした。

 ホモ・サピエンスはアフリカ発祥というのも、何となく聞いたことがありましたが、アフリカから中東に行き、ヨーロッパ、アジアに派生し、最後にアメリカに辿り着いたとのことでした。その過程で、ネアンデルタール人やデニソワ人と「交雑」したと表現されていましたが、他に「混合」、「混血」、「交配」という言葉が使われていました。「交雑」と「混合」、「混血」と「交配」に大きく分けられると思うのですが、使われた文中の前後関係からするとすべて同じような意味にとれました。この辺りの使い分けについてはちょっとよく理解が出来ませんでした。

 ちょっと長くなりましたので、明日に続きます。

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