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やりたいこと③-農福連携の一歩先

こんばんは、奥澤高広です。
さて、今日はやりたいことの3番目についての話です。
けっこうSNSとかで発信しているので知っている方もいるかもしれませんが、この一年は障がい福祉施設で働いていました。

きっかけは・・・

きっかけは忘れもしない、町田駅での演説中。

障がい福祉を頑張るって言うけど、障がい者でもなければ、障がい福祉施設で働いたこともないアンタに何が分かるってゆうの?

と言われたことです。なんとも言えない複雑な感情が湧いてきましたが、
単純な私は、よし、障がい福祉施設で働こう!と動き出しました。

ダイバーシティってなんだろう

結論としては、働いてよかった。
障がいのある方やその家族の暮らしを理解できたことのみならず、彼らの可能性にも気付かされる毎日で、日々のささいな暮らしの中で、私も教えられることばかりです。

一般社団法人discoveryの協力のもと、生活介護ハナレの利用者さんとともに、畑に種を植えるところからスタートしたのですが、最初は雑草と麦の違いが分からなかった方が、今では私の気づかなかった雑草を抜いてくれることもあり、その成長が率直にうれしく感じます。

実は、障がいのある方と畑に行くと、彼らは一生懸命に作業をする反面、その作業をなんのためにやっているのか分からずにいます。何をつくっているか分かるかと聞いても、分からないと答えます。
それもそのはず、種を植えて、芽が生えて、大きく育って、実がなって、実を加工して、料理して、やっと口に入る。その過程を知らないからです。
種の段階で、何ができるか分かるか?と問うても、口に運ばれるときにどんな料理になり、どんな味がするのかを想像することもできないわけです。
そこで、私は畑仕事のあとには必ず果物や野菜を食べるようにしています。みんなが頑張って働いた先には、こうして美味しいものが出来るんだよということを想像できるようにしたいからです。

畑仕事のあとのお楽しみ「みそソムリエの味噌汁」

これって、障がいのある方と接するときだけでなく、子育てや教育の場面でも同じだなって気づきました。
うちの子、勉強しろって言っても全然勉強しないんです。
という相談をよく受けますが、そりゃそうなんです。大人と比べて、その勉強の先にあるものに対する知識も経験も想像力も足りないということを、大人が理解しないといけないということです。

ダイバーシティという言葉がだいぶ浸透してきたと思いますが、それは障害の有無だけでなく、この世に生きるすべての人が異なる存在だということを前提に、その違いを受け入れる土壌をつくるということだと思います。
その土壌をつくるには、障がいのある方も無い方も一緒の時間を過ごすことが最善の方法であり、そこに関わる全ての人が多くの学びを得ることができると確信しています。

農福連携コンソーシアム

では、ダイバーシティを実現し、かつ社会課題を解決してビジネスとしても成立させることのできることは何だろう。ひたすら考えてきました。
そこで辿り着いた、一つの答えが農福連携コンソーシアムです。
これまでの、農業と福祉をつなぎ合わせるだけでなく、その周りにいる企業や飲食店や個人が関わりやすい仕組みを目指しています。
またもや手書きの図ですみません。

1.町田で耕作放棄地になりかけている畑を集めて、農家さん指導のもと障がいのある方も無い方も一緒に働く。
2.できた作物は賛同してくださる企業や飲食店に優先的に販売して、おいしく食べてもらう。
3.さらに、賛同企業や飲食店、個人の方々には一緒に農作業に加わってもらうとともに、ダイバーシティ研修を行う。

こうした仕組みを地域ごとにつくることができたら、素敵な社会ができると思いませんか?

と、なんだか難しいようなかっこいいようなことを書いてきましたが、もともとは「美味しいビールが飲みたい!」という安易な発想だったことを白状します。
原料をつくるところから汗をかいて、自分好みの味に仕上げて、一緒に汗を流した仲間とビールが飲みたい。アルコール飲めない方もいるから、コーラも作ろう。町田のスポーツチームにちなんで、青いビール「ゼルBEER」と黄色いコーラ「ペスカCOLA」をつくろう。そんな楽し気な夢を描いて頑張ろうと思います。

というわけで、今年やりたいこと3選。その歩みは今後もnoteで書いていきますので、応援よろしくお願いします。

注)トップ画像のタイトルは、
「列を守らず、どまんなかに育つヤツ。そんなヤツに俺はなりたい。」


奥澤高広が実行委員長を務める「マチダブル2023」
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皆さんからサポートいただけると、「自分の経験が社会に役立ったのかな」と「書いてよかったな」と実感することができます。いつも、ありがとうございます!