無形の位
友よ
無形の位とは、武の構えの一つだ。
型を求め、型を求めず。
武道の学び方で「守破離」とある。
守とは、流派の教えを徹底的に踏襲し、
型を学ぶことだ。
破とは、型を学んできた流派以外の型や流派も
取り入れ、すでに己が持っている型に手を加えることだ。
離とは、これまで学んだ型の一切を手放し、
己を型とすること、型をつくりあげることだ。
これはどんな物事でも言えるのではないだろうか。
学びたいものをまずはマニュアルや教え通りに学び、様々なジャンルの
学びを深め、最後はすべてを手放し、頭や小手先だけではなく・・・
学び、自然体レベルまで落とし込んできたものを、
自分のなかで一つに表現すること。
それが武道だけでなく、芸術やビジネス、学問、ノウハウ、スキルといった
さまざまな自分の表現として、自分という個人が色濃く映された
自分を映す構えとなる。