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第2回 正しく動く




正しい動きとは?

〜生物すごいぜ〜

皆さん、こんにちは
アスレティックトレーナーの小嶋毅弘です
前回の「運動ってなに」は初投稿ながら多数のスキをいただきありがとうございました!
まだ読んでない方は是非↓

https://note.com/takahiro8888/n/nbbe0703d630d


さて、皆さんは一度はこのような事を言われたことはないですか?
・そのやり方は間違っているよ
・そのやり方だとケガをするよ

あるいは病院や接骨院などで
・その姿勢は良くない
・肩の動きが悪いですね

どうでしょうか?心当たりはありませんか?
なにかしら体の不調があり病院等へ行っていると思うのでそう言われても仕方がないところではあります
しかし、これらの発言は何を根拠としているのでしょうか?
今回はここを深掘りしていきたいと思います‼︎

  1. 正しい動きの定義

  2. 正しい動きはなぜいいのか

  3. なぜ正しくない動きが起こるのか

  4. 正しい動きを取り戻す方法

  5. まとめ

1.正しい動きの定義


まずは正しい動きとは何かというところをお話していきます
今回は個人的な見解になりますが下記のとおり定義します

「最小の労力で最大の成果を得られる動き」

とします
例えば10kgの水を持ち上げるのに
①30kg分の力を使う

②20kg分の力を使う

③10kg分の力を使う
※3つすべてのパターンで水は持ち上がると仮定します

さぁどれが一番楽していますか?あなたならどのパターンで持ち上げたいですか?

・・
・・・
③ですよね?

正しい動きとはこれが可能になります!

そして、この正しい動きは「解剖学的、運動学的に筋骨格系へストレスの少ない動き」と言えます
ここでいう運動とはある目的の行動を遂行するために

「関節を正しく動かす+正しく止める」

というこの二つの要素が絡んできます
動かすのに止める⁇と思った方は次回をお楽しみに!

2.正しい動きはなぜいいのか?

上述したとおり正しい動きを行うことで必要最低限の力で最良の結果を得られるからに他なりません

毎回必要最低限の力+αで行動していたら疲れやすくなることは容易に想像できるかと思います
結果が同じであれば少ない労力でできた方が効率が良いことは間違いないですね

そして、正しい動きは再現性が確保されやすいです

毎回同じように動けることは同じ結果をもたらしてくれる
(機械が良い例です、プログラムされたものは基本的に同じ結果・成果を出し続けてくれます)

正しい動きを再現することは「体への負担を最小限に抑えることに繋がり、疲労の軽減やケガの予防・リスク軽減をもたらします」

3.なぜ正しくない動きが起こるのか

では、なぜ私たちは正しい動きが出来なくなるのでしょうか?
原因としては大きく3つの段階があります
⑴過度の要求
→その人の扱える仕事量を超えた(あるいは疲労等によって達成が困難な)要求がなされて、それを遂行しようと必要以上の反応をおこす
※一日の夜ふかしであれば大きな問題になりにくいように、一度切りの要求であれば大した問題になりにくい

⑵代償動作の発生
→⑴の結果、身体(脳)が結果を得るために最良の手段(実は不適切)を無意識に選択し不適切な運動が適切な運動として遂行される
※常に自分の動きを把握することは難しく、気付かないうちに不適切な動きを繰り返しそれが正しい動きと刷り込まれていく

⑶間違えた運動学習
繰り返し代償動作が行われることで身体(脳)は不適切な運動を適切な運動として学習し、無意識で常にその運動を行う
※1+1=3と覚えてしまってはその後の計算全てが狂っていくように一度代償動作がおこると雪だるま式で負の連鎖が続きます

これらの結果が身体を酷使し、さらに不適切な動きへ繋がる負のループになっていきます
こうなると直すのは難しい・・・

4.正しい動きを取り戻す方法

では、これらをどうやって直し正しい動きを取り戻すのか?

答えは実はシンプルでとても簡単で

「不適切な動きを認知して、正しい動きをする」これだけです

そのためにまずは自分の動きが正しいのか?正しくないのか?
それが分からなければ何をどうやって直すのかの計画が始まりません

例えば車のエンジンがかからない時、エンジンに問題があるのか、電気系統に問題があるのか、はたまたただのガス欠なのか?
これらの原因によって対処方法、解決までの時間は大きく異なってきます

生き物の身体は非常に高度でデリケートです
車のように壊れた部分を新品に取り替えたり、代替の部品にしたり、あるいは新車に乗り替えたりすることは出来ません
それどころか何かあった時に治らないことが多いのも事実です
(壊れてしまった身体の構造を治すことは手術等でなければ困難です)

ただ、一度刷り込まれた不適切な動きのプログラムも正確なアプローチをとることで適切な動きへ書き換えることは出来ます 

まず、どこが不適切な動きなのか分からなければその専門家(スポーツ整形外科や接骨院、あるいはパーソナルトレーナーなどの身体に造詣の深い人たち)へアドバイスを求めましょう
自分の抱えている問題を正確に話してください
ここで正確に話すことは相手にとっても自分にとっても言語化することで解決に繋がる大きなヒントを与えます

解決の糸口が見つかればあとはひたすらに「自分で」正しい運動の学習を繰り返すのみです

自分でというのがとても大事なポイントで、他人の指摘が大事なのは間違いないですが最終的に動きを行うのは自分自身の身体(脳)です

例えば学校の授業で先生が話したことはなかなか頭に入らないけれど、好きな本の一節や動物の生態、漫画のキャラクターの名前、ゲームの呪文など自分が主体性をもって学んだことは、いつまでも覚えていたりするのと同じようなものです

以下、手順です
⑴他人によって指摘されたエラーをまずは意識的にコントロールし完遂する

⑵意識的にやっていたものをなにかしらの外力によって無意識に正しい動きを起こるよう誘導、あるいは注意深く自身の動きを監視する

⑶エラーパターンが出たら正しい動きに直す

という作業の繰り返しによって正しい動きを再獲得していきます
これらは一度行うだけで直るものもあれば、時間が掛かるものもあります
しかしながら、基本的に正しい動作は本来備わっているものなので誰もが再獲得できるものと考えてください!

5.まとめ

いかがだったでしょうか?
自分がどう動いているか?なんて考えることは今まで多くなかったかと思います
それは当然だと思います
普段、私たちは慣れていない動きをする時以外は無意識に身体が動いてくれます(こうやって文字を打つのもキーがここにあるから、まずはここまで手を動かして〜とは考えていません)
無意識に動くからこそ意識しづらく、また習慣化しやすいものです

無意識におこっているものは意識して変えるしかありません

そして意識するためには自覚するところから始めましょう

まずは鏡の前で様々な動きをしてみてください
そこに映っている人の動きはかっこいいですか?スムーズですか?左右対称に動いていますか?動かしていて痛みや違和感はありませんか?
何か気になることがあれば身近な信用できる方に相談してみてください
私もコメントいただければできる限りお応えしていきます!!

そして、ここまで読んでくださりありがとうございます!
ここまで読んでくださった方はもう自分の身体や動きについて興味が湧いて仕方がないと思います
素敵な動きを皆さんが快適に過ごせること願っています!!!

では、また次回

アスレティックトレーナー 小嶋毅弘

〜次回は「動くために止まる⁉︎」を予定しています〜   

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