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森下知幸先生へ

森下先生、あまりにも突然すぎる訃報に、教職員、生徒、保護者、学校関係者一同、深い悲しみを感じております。本当は夢なのではないかと思うほどに、現実を受け止められない私たちがおります。
 
平成28年8月から7年半、本校で事務職員の傍ら、野球部の監督として、数多くの生徒たちと熱い日々を送られました。この7年半という時間は、私にとって、かけがえのない大切な宝物となりました。高校野球界での輝かしい実績がありながら、それを微塵も感じさせない、その明るく気さくな人柄で、多くの人を笑顔にするその姿を、最も近くで見てこれたこと、本当に幸せに感じています。
 
とにかく生徒のことが大好きで、試合の勝ち負けよりも、まずは野球を好きになってもらうことが一番だといつも話していました。森下先生と日々過ごしていく中で、選手たちは森下先生から考え方を学び、野球が好きになり、次第に表情も変わっていきました。森下先生が好きだから、高校野球が好きになっていく。そんなふうに感じていました。私もその一人だと思います。森下先生と出会い、考え方が変わり、生徒たちとの関わり方も変わりました。私は、森下先生と生徒たちと過ごす時間が大好きでした。グランドでユニフォーム姿の森下先生が、生徒たちと馬鹿みたいに元気にノックをする姿を見るのが大好きでした。何か面白いことがあった時には、森下先生に真っ先に話していました。どんなにくだらない話にも、耳を傾けてくれて笑ってくれる森下先生が大好きでした。森下先生は自分の話をするのは好きではなく、今までに出会った方々の話をいつも聞かせてくれ、「すごいよな〜」「いいやつだよな〜」といつも言っていました。一緒にお酒を飲みながら、楽しそうに話す森下先生が、私は大好きでした。
 
森下先生は「人は出会い」といつも言っていました。出会いで人は変わり、成長していくんだよと。森下先生との出会いがあるから、今の私があります。森下先生は私にとって同僚であり、恩師であり、同志であり、そして親友の一人です。森下先生が抱いた夢の続きを、私たちはずっと追いかけ続けていきます。形になるその日まで、天国で大好きなお酒でも飲みながら、これからも見ていてください。
 
かけがえのない大切な日々を本当にありがとうございました。
どうか安らかにお眠りください。
 
令和6年1月21日
勝間田貴宏

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