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【軽貨物】19話。3年目、今年の繁忙期を考える話。

ワクチン接種率が6割を超え、緊急事態宣言も解除されたタイミングでの繁忙期を迎える。

前年、前々年と比べてもやはり荷物の数は少ない。この時期なら既に繁忙期かのような荷物の数はあった。

集荷の数はそこまで大きく変わらない。

納品する荷物の数だけが少なく感じる。
今後、荷物は戻ってくるのか?
それとも、減ってしまうのか?
また、感染者数が伸びれば緊急事態宣言を発令し、逆戻りなのか?
先の見えない状況に、多少の焦りを感じつつ、1年目、2年目のことを思い出す。

何もわからず、ただ我武者羅にスタートした1年目。気づけばあっという間に、1年が終わっいた。

休む間もなく2年目。去年よりも売り上げを上げてやろうと意気込んでいた所に、コロナが来た。初めての経験。みんなが初めての経験。

僕の配達地域は、東京のど真ん中。
あんなにも人が出歩いていない所を見たのは、後にも先にもこの時だけ。

飲食店をやっていた先輩は早々に店を閉めた。
飲食店をやっている友達はなんとか頑張って続けている。
飲食店をやっている友達のご両親は給付金でウハウハしている。眼鏡を新調したらしい。

みんなそれぞれの立場で色々あるわけで、僕にも色々あったわけで。

お隣のコースのドライバーは、PCRの検査キットで爆発的に荷物が増えた。
お隣のコースのドライバーは、大きな百貨店がほぼ休業状態で荷物が減った。

みんなそれぞれの立場で色々あるわけで、僕にも色々あったわけで。

あっという間の1年もあと2か月とちょっと。
来年に繋げよう。
来年のために。今出来ることをしよう。

とりあえず、荷物爆発して下さい。
ちゃんと配りますから。

つづく

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