高橋レオ 

文章を書く練習中です。

高橋レオ 

文章を書く練習中です。

最近の記事

猫伝染性腹膜炎(FIP)に関する記録

はじめに  昨年(2023年)の夏、わが家の猫(雄1歳)が猫伝染性腹膜炎(FIP)を発症しました。それから約9ヶ月が経過し、現在は投薬治療により寛解(病気が完全に治った「治癒」ではないが、病気による症状や検査異常が消失した状態のこと)しています。家族の一員である彼を救うべく、あらゆる情報を集め、取り得る手を尽くして今に至りました。その間、ネット上の情報は正に玉石混淆で不正確なものも少なくないと知りました。そこで、自分が集めた情報を整理して、公開することにより世の中の不幸な猫

    • SDGsアイコンの問題点を考える(その3)

      はじめに その3では、残りのアイコンのうち、見直したほうがいいと思うものを理由とともに説明していこうと思う。当初は普及を図る上でわかりやすい表現をしたのかもしれないが、現時点では修正した方がいいものばかりだ。 SDG3すべての人に健康と福祉を 問題としたいのはwell-beingの訳を「福祉」とした言葉の選択である。これは、2030アジェンダの仮訳でも「福祉」としており、博報堂のせいではない。ただ、日本語で福祉といった場合、連想するのは高齢者福祉や障害者福祉といった文脈

      • SDGsアイコンの問題点を考える(その2)

        はじめに その2以降では各ゴール毎に問題だと思うアイコンを順次考察していこうと思う。まずそのトップバッターは、今すぐにでも作り直して欲しいと思う筆頭格のSDG8「働きがいも経済成長も」である。問題点は2つ。いずれも致命的なもので、一つはディーセントワークを「働きがい」としたこと。もう一つは「も」である。 ディーセントワークは「働きがい」か SDG8は「包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)

        • SDGsアイコンの問題点を考える(その1)

          はじめに SDGsのキラキラしたアイコン。SDGsを語る上で不可欠なアイテムである。このアイコンが日本におけるSDGs黎明期にその普及に大きな役割を果たしたことは否定していないが、2030年に向け折り返し点を超えた今、見直しが必要ではないかという観点でこの文章を書いてみた。まず、その1として、「○○しよう!」という全体的なトーンについて考察してみた。 SDGsの17の目標(アイコンにある目標)をもう一度見てみる 日本語と英語のアイコンを比べると、日本語バージョンは単なる

        猫伝染性腹膜炎(FIP)に関する記録

          SDGsの主流化について考える

          はじめに 世の中SDGsばやりで、猫も杓子もSDGsを唱える昨今、若干の懐疑論はあるものの、陰謀論を信じている人以外で正面から否定する人はいないと思う。ただ、具体にどう実践するのかというと、電気をこまめに消していますといった「できることからやっています」というナマケモノでもできるSDGsを本気にしてしまっている人か、みんなでパートナーシップを組んで海岸でゴミ拾いしていますというような人のどちらかしかいない感じがしている。 SDGsの主流化 では、SDGsはどのように実践

          SDGsの主流化について考える

          折り返し点を迎えたSDGsは全く理解されていない話

          はじめに SDGsは2030年のゴールまで折り返し点を迎えた。2023年12月に国が示した「SDGs実施指針(改定版)」でも、「SDGs採択後8年間でSDGsに対する国民の認知度は約9割に達し、我が国のSDGs達成に向けた取組も大きく進展した」としている。 ・持続可能な開発目標(SDGs)実施指針改定版  https://www.kantei.go.jp/jp/singi/sdgs/pdf/jisshi_shishin_r051219.pdf SDGsを理解している?

          折り返し点を迎えたSDGsは全く理解されていない話