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地域映画「まつもと日和」は視覚を使ったタイムマシン 昭和30年代のまつもとの日常へ

地域映画って言う映画のジャンル、初めて知りました。
2023年8月13日松本市民芸術館の小ホールで上映されたそれで、僕はタイムスリップ体験をする。


HPより引用

8mmフィルム

その存在すら知らない、平成生まれの僕。
どうやらそれは、昔のビデオカメラらしい。
どうやらそれは、フィルムに連続写真的に記録され、映写機という道具で再生するものらしい。そしてそのカメラに録音機能は無い。

「あ!映写機って金曜ロードショウのオジサンがカチャカチャと回しているアレか!」

監督の三好大輔さんは、市民に呼びかけて押し入れに眠っている8mmフィルムを回収し、現代の技術で復元!すごい。
三好さんは、僕と師匠で作るお米を利用していただいているお客さんであるというご縁があって、数年前に同じく8mmフィルムから作った「よみがえる安曇野」を見せてくれたことがあった。

カメラを向けるのは、他人ではなく身内。だいたいその家のお父さん。だからこそ撮れる表情がとっても新鮮で衝撃で、どこにもない映像に不思議と心が動かされる。その時代を作り物の映像でしかしらない僕は、映し出されるリアルに終始目を見開いていた。(その時代はとにかくみんな楽しそう。)

その三好さんの新作、今度は松本市バージョンで、これがまた地域の学生や子供、おじいちゃんおばあちゃんと共に作り上げたということで、期待して上映会場に足を運んだ。

そのタイトルが「まつもと日和」

長野県松本市という場所は、僕が生まれてから20年すごした青森を初めて離れて暮らした地で、思い入れがあります。暮らしたのは1年間でしたが、今でも大好きな町で、友人もいるのでよく遊びに出かけます。

以下「まつもと日和」の個人的感想↓

・生まれ育った町ではない町で、知らない人たちの営みの記録なのに、なぜか目頭が熱くなる
・音の無い記録映像にすっと入っていける音楽が絶妙に心地よい
・幻の松本市歌を復元し、それを多世代の声で収録したこととその制作過程のシーンがグッときた
・過去の映像なのに、未来の映像に見える瞬間がある。それはたぶん自分の願望であって、こうした未来がいいなって思っているんだろう。もっと笑顔がある世界で生きたい。

とっても良い映画でした。

☆上映会情報☆
9月19日と10月25日は松本市民芸術館にて、1日4回ずつ上映があります。松本市民の方、松本と縁がある方、ぜひ見てみてください。
上映会日程は→「まつもと日和」上映スケジュール – まつもとフィルムコモンズ (matsumoto8mm.com)

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