非営利組織の経営を考える ④(深掘りLIVE #14 文字起こし記事)
深堀ライブの14回目ですね。 今日は「非営利組織の経営を考える」の4回目をやりたいと思います。
必読書としての『非営利組織の経営』
ピーター・ドラッカーの『非営利組織の経営』っていう本があるんですが、これは本当に大学経営、学校法人経営、それだけじゃなくて病院の経営、それから福祉施設の経営、さらに音楽教室の経営とかね、こういったことをやる人にとってやっぱり必読書だと思っています。
いわゆる企業と政府以外は全て非営利組織ですので、この「非営利組織」の経営ですね。 これについては本当にないんですよね、あんまり本がね。 多少今出てきてるんですけれども、やっぱり一番の原点はこのピーター・ドラッカーの『非営利組織の経営』だと思いますので、これをちょっと手元に置きながら見ていきたいと思います。
ちょうど3回目までで、第1部の第1章、第2章のあたりを、私の非営利組織に関わってきた、大学・学校法人を経営する立場、学長という立場で足掛け12年関わってきた経験なんかも踏まえながら、大事なポイントというのをずっと見てきてるんですが、今日はこの第1部、ミッションとリーダーシップというところの3章、4章、5章を全部見ちゃおうかなと思ってるんですね。
全体の構成
ちなみに全体の構成ですが、第1部がミッションとリーダーシップ、つまり非営利組織のミッションは何か、そこにおけるリーダーシップ。だから教室を経営してるトップですよね。まさにリーダーシップを発揮しないといけない。
第2部はマーケティング、イノベーション、資金源開拓ということで、これ企業と非営利組織はマーケティングが違うんだと。イノベーションというのがとても非営利組織にとっては重要なんだと。さらに資金源の開拓の仕方も企業と非営利組織は違うんだと。
そして第3部では、非営利組織の成果とは何なのか。企業はもう利益を上げること、利潤を上げること、これが企業価値を高めること、金銭的なね。ということがやっぱり一番大きな価値に、成果になるわけですけれども、非営利組織は違うと。 じゃあ何が非営利組織の成果なのか。 ここを間違えると、とにかく黒字を増やすために学校経営を安定させるためにいろんなことをやってね、本来の成果とは違うことをやって黒字化するということを自己目的化していく。 そのために訳のわからないことをやり始める理事長とか理事会とかが出てくるということなんですよね。 そういう意味でもこのピーター・ドラッカーの『非営利組織の経営』は、やっぱり非営利組織の理事長、本部長、事務局長、当然、学長、あるいは大学運営に関わる人たちはもうみんなやっぱり読んだほうがいいと思いますね。
そして第4部が、ボランティアと理事会ということで、理事会の役割について。ここでは実はボランティアという考え方をとても重視してるんですね、ピーター・ドラッカーはね。そのことの意味はまたいずれ触れることになると思います。
最後の第5部が、自己開発っていうんですね。この自己開発、これはもうすでに触れているんでいいと思うんですけども、非営利組織っていうのは人間を変える組織なんだと。だから自ら成長する組織なんだと。自ら成長するってのはどういうことなのかと。人生を変える組織としての非営利組織っていう、こういう言い方をするんですね。
第1部を読む
ということで今日は、3章、4章、5章あたりを眺めながら、いろいろとコメントしていこうと思ってます。 この本をすでに買って一気に読んでしまった大学教授の方もいますし、なんと今日ポチってしまったということで、もうすぐ手元に届く方もいますので、そういう意味ではちょっとずつ輪が広がってるかなと思って、ちょっと嬉しいんですが。
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