解散風はなぜ吹くのか? 【元政治学者のどこ吹く風】
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国会では解散風が吹き荒れたようだ。
台風一過、収まった気配もあるが、秋に向けて戦々恐々は続くのだろう。
いろいろな報道があったが、いまのところNHK政治マガジンのこの記事が、ほぼ正確なところを伝えているように思う。
火の無いところに煙はたたない。
煙をたたせたのは、間違いなく岸田総理の周辺だ。
岸田、麻生、茂木。この3人が間違いなく今の政権中枢だ。
広島サミットあたりから解散の可能性が現実味を帯びてきた。
6月13日夜の記者会見。私もその日のニュースで見た。
明白に、解散に含みをもたせた発言である。これで一気に解散風が本格化した。麻生さんは消極的だったそうだ。
これは私もそう思っていた。
「麻生さんは解散に踏み切れない。」
そういう過去がある。
2008年9月に首相になった麻生さんが、ずるずると解散に踏み切れなかったことを思い出す。
このときも幾度か、解散が取り沙汰され、解散風が吹いた。野党はすっかり解散風に踊らされた。結局、衆院の任期満了近くになるまで、麻生さんは解散に踏み切れなかった。ついでにいえば、菅さんも解散のタイミングを逃し続けた。
今回もそれに似ている。
私が住んでいる街から選出されている国会議員の荒井さんが、noteにこんな記事を書いていた。まったく同感である。
私の観測では、結果として、岸田内閣にとっては今回が最後のそして最善の機会だったということになると思う。
おそらく2025年7月の参院選とのW選挙にも踏み切れず、25年秋、任期満了間際の解散になるのだろう。岸田さんは、チャンスを逃したのだ。
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