岸田内閣への不信任案提出は「茶番」なのか?
6月16日(金)に立憲民主党1期生全員で内閣不信任案を細田議長に提出しました。
「今のトップはダメだ」と言うことの大切さ
法案は衆議院の事務総長宛に提出するのですが、今回は、細田議長。
やはり、「今のトップはダメだ」という意見は、重いものなのです。
その前日には、岸田総理が、解散しないことを明言されました。
これは、立憲民主党が内閣不信任案を出すことを組織決定したことを受けて、「解散風」を火消しに回ったと言われています。
「(提出は)茶番だ」と批判も多くいただきました。
でも、内閣不信任案って、憲法で認められているとても重要な行為で、衆議院議員の50人以上の署名が必要とされるものとされています。
「茶番」と言って、「トップはやめるべきだ」というもっとも重い意見を言えなくさせることは民主主義国家では一番やってはいけないことです。
「変わらないから言わないほうがいい」という考えは間違っていて、しかも、本来「国家」というのに僕たちは強い権限を与えているからこそ、その権限の行使に対して声を上げることは最も大切です。
歴史に学ぶ:皆が黙っているとどうなるか。
第二次大戦期に、ナチスドイツにより強制収容所に送られたニーメラー牧師が以下のように書いています。
解散のあり方についても疑問が残った(ここはまた改めて考えてみたい)
解散のあり方についても当事者になってとても疑問が湧いてきました。国を作った人たちは、本当にこんなに一国の総理が「解散するぞ」とまがいなりにも国民から選ばれた衆議院を脅したり、恣意的に自分の都合に良いように解散の大権を私物化できるように制度設計するのだろうか?と思います。
このあたりは、安川さんのこちらの投稿も参考になります。
そもそも「茶番」はどちらなのか?
立憲民主党1期生は本当にレベルが高いのですが、その中でもエースが千葉の本庄さん。
岡田克也さんが外務大臣を務めた時の秘書官でもあり、頭脳明晰、学ぶことが一杯ある頼りになる同じ歳です。
(東大テニス部出身なので、いつかテニスをやってみたい)
先日、解散風のど真ん中にいるときに、本庄さんがボソッと「っていうか、安倍さんも少子化対策を大義にして解散したんだよね。誰も覚えてないと思うけれど」とつぶやいたときに、「お、そうなの!?」とかなり驚いて調べてみました。
安倍総理の「国難突破解散」の大義を覚えてますか?
2017年9月25日に当時の安倍総理が同月28日招集の「臨時国会冒頭」に「国難突破解散」をすることを表明しました。
いまから6年前のこの解散は「何を大義として」行ったかと言うと。。。
そう、「国難突破解散」の理由は
少子高齢化
北朝鮮による脅威
という2つの国難を国民と突破するにあたり、真を問う、というものだった。
そして、自民党が圧勝した。
この時の、少子化対策はうまくいったのか?
でも、2016年に年間出生数が97万人と統計以来初めて100万人を割って大きなニュースになって、「国難」指定し、解散して、圧勝して、取り組んだはずの「少子化」だが、、、
逆に一気に進むことになっていた。
今年2022年は、77万人。
6年で年間に生まれる子供の数が20万人も減っている。
自分でこの記事を書きながら、おいおい、と思ってしまっている。。。
これって、誰に責任が帰すのか。
結果を得られなかった安倍内閣と与党なのか、選んだ国民なのか、政権を取れなかった野党なのか。
いずれにせよ、日本が追い込まれていることに変わりはない。
岸田総理は「反転のラストチャンス」として異次元の少子化対策をまとめた
結局、今国会では解散は行わなかったが、いつかやってくる解散において「大義」を「異次元の少子化対策」としたら、それこそ茶番なのではないか。
でも、そもそも、次の解散は秋の臨時国会の冒頭解散とマスコミは言うけれど、本当にそうだろうか。
この国会会期末でも解散ができなかった岸田総理に、秋の冒頭に解散するだけの力はないのではないか。
いずれにせよ、岸田内閣の不信任案を提出するその日、地下のセブンイレブンで「広島風お好み焼き」を初めて買って食べた。なかなか美味でしたよ。
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