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ショート動画の時代

ショート動画に火をつけたのは間違いなくTikTokだ。
2017年夏に日本上陸。若者を中心に、一気に広がった。最近は、中高年層にもじわじわと利用者が増えているようだ。

15秒しか投稿できなかったのが、いまは15秒、60秒、3分、10分から選べるようになっている。

ホリプロデジタル代表取締役の鈴木秀さんが、TikTok Japanの白地祐輝さんへのインタビューの中でこんなことを言っている。

鈴木:僕にとって当初のTikTokは、例えるなら「雑誌の表紙」だったんです。目次がInstagramで、本誌がYouTube。つまりTikTokは“表紙”としてユーザーの目を引きつけ、目次や本誌であるInstagramやYouTubeといったコンテンツへ送り込むような役割を果たしていました。それが今、表紙的だったTikTokが本誌の役割も担おうとしている印象もあります。

日本上陸から4年、TikTokに起きた変化──ユーザーの平均年齢が34歳に上がった背景を“中の人”に聞く(2021/10/15)

Instagramもリール全盛だ。もとはといえば、写真にキャプションをつけて投稿するツールだったのだが、ここにきて一気にリールの時代に突入した。Instagramユーザーの大半は、写真中心の「投稿」よりも「リール動画」を見ている時間が増えているという。

急成長するリール市場の勢いは無視できない。


Facebookもリール機能を搭載した。Metaを通じて、Instagramとの連携を強化するだけでなく、独自のFacebookリールを提供し始めた。

Facebookリールは、21年9月からすでに米国などで限定的に提供されていたが、22年2月22日に「日本を含む世界中の150を超える国に拡大することを発表」した。クリエイターに収益化の機会を提供しようとするものだ。最長60秒間のリールが作成可能である。

YouTubeも、2021年7月から「YouTubeショート」を提供し始めた。長尺動画の本家も、ショート動画への流れを無視できないのだ。

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