けいおん!けいおん!けいおん!

 昨日11月11日はポッキーの日、ではなく中野梓の誕生日。梓の学校には軽音学部が存在していたものの4人で活動していたので、この雰囲気だと3年生が卒業したら廃部決定⁉︎なのだ。
 部員たちはその不安な現実を直視するどころか、気休めに音合わせをしてから「疲れた」とソファに倒れこんで、休憩モードに。そして口は休まず、おしゃべりや美味しいケーキ、ほろ苦い紅茶をまったりと堪能するのだった。

ヒロインで「放課後ティータイム」の(やっぱり軽食)ボーカル&ギター担当の平沢唯もまた実は楽器に触れたことがなく、ただドラム担当の田井中律に誘われたから体験入部して、軽音学部の教室に向かったのだ。その時律とベース担当の秋山澪、キーボードの琴吹紬の3人が演奏していたのだ。こっそり聴いていた唯は迷いながらも、軽音学部に入部した。

 ギー太とともに 

 ボーカルが唯になったのは唯がギターを弾いたことがないし、歌なら頑張れると伝えたからだ。そこで軽音学部員たちと楽器専門店にギターを買いに行った。ずらりと並んだギターの中に「ギー太」がいて?彼に一目惚れした唯は駄々をこねる少女みたいに、ギー太が欲しいけれどお金どうしようかと半泣きに。
 そこでお嬢さまの琴吹が○十万円をポーンと払うわよ、と言った。そうしたら店員がオーナーの娘さんがおっしゃるなら、タダでいいです!と返した。紬を始め個性的な3人の奏でるハーモニーは独特だけれど、あまり上質でもなく、繊細でもなく優雅でもないが、唯の心に衝撃的に響いたのだ。
 その唯一無二のハーモニーは桜が丘高校の学園祭でも演奏されて、どの部にしようか悩んでいた1年生の中野梓はたまたま「放課後ティータイム」の演奏を聴いた。ギターは弾ける彼女だったが、放課後ティータイムの演奏に心砕かれてしまう。そして入部することを決めた。

 因みに「放課後ティータイム」は部活顧問のさわ子先生も含めて、もっといい名前にしようと意気込んだものの、決まらないなら、放課後ティータイムでいいよ。と決定した。とりあえず決定ということだったが、作品の中だけに留まらずこの5人の少女たちのサーガは、きっと永遠に語り継がれるに違いない。
 この作品を手掛けた京都アニメショーンは2019年にある事件が発生し、数多くのクリエイターが亡くなり「日本のアニメ界に大損失」と言われているが今後の奮闘を期待するし、楽器の描写等がとつも緻密でセンスもよく、現実の楽器屋でギター、ベース、キーボードを購入する人が激増したという。
 5人の心理描写も素晴らしく、宝物のような高校生活を描いた珠玉の作品であることは間違いない。余談だがポッキーはアーモンドクラッシュ派!

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