今朝の光景一妻の詩(90)

今朝の外の光景は
私の生涯のなかでも
私の心を打つ
ベスト3に入っているだろう
というより
以前に感動した光景が思い出せない

窓の外は一面の霧
真っ白に包まれてほとんど何も見えない
けれど 光がその中にあるのが感じられ
ベランダにでた
やがて・・・
少しずつ 音もたてずに
少しずつ 少しずつ
霧の中から色のある世界が見えてきた
緑が 桜が 家々が ビルが 山が 走る車が

美しい自然とか 
雄大な大自然とか
そういう感動の世界ではなく
霧の中から 見慣れた光景が
ふぁっと浮かびあがるように現れる感動
上方に 白く残月が浮かんでいる

進み行くとき
見えないとき
その奥に確実に世界があるのを知った


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