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カメラ機材との思い出物語-ニコンD810-

挨拶

どうもこんにちは。takahashi toshio(@takahashi1040)です。
毎度の事ですが、投稿頻度がめっきり減っております。それもそのはず、元々このnoteは機材作成の備忘録としての役割や写真論の整理に使っていたのです。今や可愛い子どもの写真を撮るばかりの日々。なかなか、腰を据えた写真活動には戻れません。

さてさて、そんな中ですが、我が家でも久々に新しいレンズを購入しました。FE 40mm F2.5 Gです。購入した経緯はさておき、我が家はそれほど裕福な家庭ではないので毎度レンズやカメラを新調するたびに古い機材をドナドナしています。今回は、その犠牲としてニコンのデジタル一眼レフカメラ、D810を売りに出しました。

年の瀬という事もあり振り返ってみると、写真を本格的にはじめて10年になる中で様々な写真機材と出会い、そして別れていきました。写真機材は機材でしかなく、思い出は写真とともにあるのですが、やはり思い返してみると機材側にもたくさんの思い出があります。歴戦の仲間たちのようなものです(売ってしまってるのでカッコいい事は言えないけど)。

せっかく寝かせておくnoteであるなら、そういう思い出話を書くのもいいんじゃないか。そんなわけで、不定期かつ飽きるまでですが、私のカメラの思い出話を、作例という名の挿写真とともに紹介したいと思います。

なお今回、取り組みの一つとして、作例の中でも個人的に凄く気に入っている作品に関しては有料記事部分に載せています。これは作例が気に入れば、投げ銭として頂けると嬉しいなという目的のもと作っております。もし良ければ是非に。

こんな感じの過去撮った写真を載せています。

D810の特徴

スペック詳細は他に素晴らしい記事はたくさんあるので詳細は省きます。ずいぶんと前のカメラですし、何よりこの記事のスタイルに合う内容ではありません。

とはいえ簡単に特徴を書くと、前機種D800の正統派後継種にしてニコンのフルサイズ一眼レフの筆頭機という位置にいたカメラでした。D800の高画素路線をそのままに、様々な部分が改修されています。
特に個人的に気に入っていたのがシャッター(ミラー動作)音で、D800は高画素機ゆえにシャッターショックやミラーの動作がブレに直結するという事からシャッター音が優しいものでしたが、D810はメカニカルなフィーリングが戻っていて心地よかったです。過去D800を持っていたのですが、その時はその音が苦手な事もあり、早々と手放してしまいました。

あとはインターバルシャッター機能が標準搭載されています。タイムラプス機能の写真を撮る人に向いているのはもちろんですが、私のように往相図】シリーズを撮影する際はお世話になりました(ただメカシャッターが連続して使われるのは、精神的に好きではないので、基本的には電子シャッター機をメインに使っていました)。

個展のDMでも使用したこの写真も、D810でスリットスキャンしたものでした。


購入経緯と手放した経緯

手放す直前で記念撮影

正直なぜ購入したのか記憶がありません。
先に書いたように昔はD800を購入して即売却したのですが、その際はニコンD4も所持していました。D4のほうが扱いやすかったのですが、記録画素数が物足りなくなって原因だったのかもしれません。

手放した理由は先程書いた金欠による原因もありますが、撮影に使う頻度が激減した事が一番の要因です。ただでさえ子育でで撮影頻度が下がっていたのですが、実のところオートフォーカスが使える標準域レンズが一本しかなく(それも20年以上前のレンズでAFが遅い)、子供の撮影に不向きでした。他にSONY機を持っていた事もあり、AF速度を求めるのであればSONY機の方が適していると考え、D810を売却しました。

思い出

ニコンのカメラ自体は、D90→D4→(D800)→D810と渡ってきたのですが、どれも信頼性が高く、重くても撮影に出る時には必ず持参していました。

D810の時はポートレイト系統の撮影が多かったのですが、一番多く撮影したのは【Shaft-Ray Portrait】の時代でしょうか。
この撮影は、「きれいな風景の場所できれいなモデルさんを撮れば最強にきれいな写真になる!!」という短絡的な考えからスタートした写真でしたが、モデルさんが美しい風景を見た時に見せる表情を見ることで、その後の自分のポートレイトの考え方が変わっていきました。

Model:Miou
Model:haji
Model:Roco

ロケ地の影響から川の中に入って撮影する事もあったし、失敗が許されない写真もたくさん撮ってきましたが、一度もノートラブルで撮影ができたのは間違いなくこのカメラのおかげです。

Model:Miho

あとは一眼レフ特有の光学ファインダー(OVF)が見やすかったです。
個人的には撮影時の"テンション"がEVFとOVFでは違うと思っていて、OVFの方が被写体としっかり向き合える気がしています。撮影した時に絵を撮ろうとするか、写真として残そうとするかの違いがある。私だけかもしれませんが。

そんな”なにかと向き合う”という観点においいて、【Utro】シリーズと【投影】シリーズは自分にとって大きな撮影でした。

【Utro】は知る人ぞ知る地区、京都府宇治市の某所で撮影したシリーズです。ここは私の地元から徒歩圏内にあり、習い事に行く際の通り道にあったため非常に身近な場所でした。
色々と問題がある地区でしたが、近年ついに地区がなくなろうとしています。それを追ったシリーズです。ポートレイトも撮っていますが、どちらかといえばドキュメンタリーに近いかもしれません。ただし私としては、現状撮影中のシリーズであり、この地区についてのコメントは控える姿勢で撮影しています。撮影地としては現地の方に許可をいただいております。

知る人ぞしる看板は、今はもう倉庫の中にあります。
現地の方に触れた時の写真は、思い出深いものがあります。

【投影】は、セルフポートレイト作品です。自分に起きた感情の起伏をマネキンに投影し、セルフポートレイトとして見立てている…と書いたほうが正確かもしれません。

投影 -視線-
投影 -墓場-

総じて見返してみると、自分にとっての「残したいもの」「美しいもの」の主題を決める際に撮影するカメラだったように思えます。

2023年現在、OVFのデジタルカメラはR-D1sに役目を渡しています。このカメラも一眼レフではないですが、大事な瞬間を残したい時はこのカメラで撮るように努力しています。
しかし最初は画素数の多さからD810を購入したのに、同様の目的で使用するカメラは画素数が1/5程度ですので、なかなか趣深いものがありますね。


以下、他の作例になります。有料記事です。

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