見出し画像

カラオケで違和感を感じる時

元音楽関係者ならではのことを書きたいと思います。

▼8分と16分の説明

少しだけ専門的な話しになりますが、8分と16分の違いって意識したことありますか?

時間の話しではなく、音符の長さのことです。

例えば「一拍」と言われたら、基本的に4分音符のことを指します。

8分音符はその半分、16分音符はさらにその半分てことですね。

一小節の中に四拍入る形式だった場合、下記のイメージです。

4分「たーーん、たーーん、たーーん、たーーん」
8分「たんたん、たんたん、たんたん、たんたん」
16分「たたたた、たたたた、たたたた、たたたた」

▼違和感を感じる時

前段が長くなりましたが、ここまでは音楽の授業の復習だと思ってください。

今回は、この8分と16分の違いが重要だよねってことを書きたいと思います。

ちょっと思い浮かべて頂きたいのですが、カラオケに行った時に、誰かが自分の好きな歌を歌うケース、よくありますよね?

好きかどうかと歌えるかどうかって、性別や音域の関係でイコールにならないし、好きな曲ほど歌えなかったりなんてこともあると思います。

ただ、聞き込んではいるので、その歌のことは誰よりも詳しいです。

そんな折、人が歌うその曲を聞いて「あれ、なんか違う」という感覚になったりします。

▼歌いまわし

特に統計は取って無いですが、その違和感の代表例として、「8分と16分の微妙な違いを、カラオケシンガーが覚えていない」というのがあると思うんです。

サビをはじめとした、CMや街中でよく耳にする部分は問題ないのですが、AメロとかBメロといった有名じゃないパートを、なんとなくのイメージで歌いまわしちゃったりするケースですね。

これって、特に責められることではなく、むしろしょうがないことでして。

1番と2番で少し歌いまわしを変えていたり、ベーシックなリズムを崩していたり、そういう特殊な部分は、よほど聞きこまないと頭には残りません。

ただ、その歌いまわしの部分に、アーティスの個性が一番乗っかっている、という事実もあったりします。

▼歌心

これを、恐らく「歌心」というだろうなと、これまた勝手に思っています。

そして、それを「才能」や「技術」と呼ぶのだろうと。

今回は8分と16分で例を出しましたが、もっと細かく32分とかで特徴を出してくるアーティストもいます。

音の並びは4分だけど、その中を何分割にも砕いて長さを調整したり、「食う」と呼ばれる手法を使ったりして、味わいを出すわけですね。

曲のファンになればなるほど、その部分が頭に染み込んできて、そこまでいくとカラオケで人が歌ってるのを聞くと「上手いけど違和感」みたいなものを感じるわけですね。

というわけで、最初から最後までただの予測と仮説でお送りしました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?