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今週の心に残ったことば「問題にするから問題になる」

今日は中村哲医師の「ことば」。医師としてパキスタンに赴きながら、干ばつに見舞われたアフガニスタンに灌漑用水路を建設していた中村さん。

中村さん自身はキリスト教徒でありながら、アフガニスタンの住民は9割9分がイスラム教徒だったとのこと。

とある新聞記者が「信仰の違いから問題は起こりませんか?」と尋ねた時に返ってきたことばがタイトルの「問題にするから問題になる」。

10年ほど前、当時の上司が口酸っぱく言っていた「問題が起こってから考えろ」にも似ている。

外部から来た上司は、起こっていない・起こりそうもない問題を最大の関心事にして「どうしよう、どうしよう」と余計な心配をする組織に対して、起こってから考えろとよく言っていた。このことばで随分と心が軽くなったので強烈に影響を受けている。

確かに、起こりそうもない事に余計なリソースを割くのは無駄。ブルシット・ジョブ。そんな事考えている暇があったら、目の前の事に全集中しろというのもよくわかる。

逆に「準備を怠るということは失敗するための準備をしているようなもの(ベンジャミン・フランクリン)」ということばもあるように、何事もバランスが大事。

話を中村哲医師に戻す。周りが心配してとやかく言われまくっていたのだろう。「問題が起こったらどうするんだ?」的なことを。それを跳ね返す強いことば。

今回の地震でも、外部からとやかく言われまくっている。「焼け野原にブルーインパルスを飛ばすとは何事だ!」とか。

また、内部からも「問題が起こったらどうするんだ?」的なことを言われまくっているのだろうと容易に想像がつく。「安全が確保できていないのに学校を再開するとは何事だ!」とか。

そう考えると、この「ことば」の跳ね返すパワーは最強。

中村さんと状況は違えど、言いたい外野は放っておいて、目の前の事に全集中するにはうってつけの「ことば」かもしれない。


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