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#1538 読書感想文『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』

今回読んだ本はこちら。三宅香帆著『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』

ちょっと前話題になっていたので、ウェーブに乗り遅れないうちに。

帯に書いてある通り、単純に「SNSのせいでしょ!」と思っていたが、そう単純な話ではなかった。

結論を簡潔に言うと、「働き過ぎ×(本には)ノイズ多すぎ」なので本が読めないという。

つまり可処分時間が少ないうえに、読書には知りたいことへたどり着く前のハードルが多いってこと。

なので、ノイズの少ないメディアへと流れるのではないか?という結論。

確かに。ググったらすぐに答えが出そうな問いに何百ページも割くのはどうかしていると思う。タイパ重視の現代なら特にそう。なのでファスト教養的な本が流行るそうだ。

ただ、最近はググっても答えの出ないことも多い。というのも、ネットの世界自体がノイズだらけになってしまったから。例えば、最近発売された新iPad Proとキーボードの重さを知りたくてもなかなか答えにたどり着かない。

生成AIなら一発

2024年現在、最もノイズの少ないメディアは生成AIなのかもしれない。こんな記事もあった。

逆に「働き過ぎ」問題は生成AIで解決出来るかもしれない。筆者は9時5時の勤務スタイルを変えるべきと主張している。確かにそうだが、そう簡単には変わらないだろう。

だとすれば、ブルシット・ジョブと呼ばれるものを生成AIに任せればよいのではないか?メール返信・社内プレゼンのきれいな資料・根回しのための事前打ち合わせ資料などなど生成AIが置き換えられる仕事はたくさんありそう。

そう、効率化はAIに任せて「コネクティング・ザ・ドッツ」を楽しむ時代に入っているんじゃないか?と感じている。

ドットひとつひとつは一見するとノイズかもしれない。ただ、その点と点が後につながる可能性を考えると、読書の楽しみが広がるのではないか?そう考えることも出来る。

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