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知りたくもなかった「あの気持ち」に気付いてしまった。

お疲れ様です、タカフジです。

前回の記事も結構重かったのですが、今回も重めです。

暗い話は読むだけでも気持ちがマイナス方向に引っ張られることがあるので、体調悪いとか悩みがある方はご注意くださいね。
ご無理なさらず。

大丈夫?

ーー「あの気持ち」が分かってしまった。

前回の記事に書きましたが、派遣で働きはじめたのに朝からボロ泣きした日。
今日はもう休んで何にも考えない1日にしてね、ゆっくりしてねと担当さんに言っていただいたので、会社に電話して体調不良でおやすみさせて頂くことにして、そのまま帰宅することにしました。

しかし月曜日は祖母が10:00過ぎにデイサービスへ行く日。
朝仕事に出かけた私がフラフラ帰ったら、人一倍心配症の祖母が更に心配してしまうので、わざと遠回りして帰ることにしました。

まだ1週間しか行ってないのに。
あの程度のことさえできなくて恥ずかしい。
みんなもっと頑張ってるのに。
いい歳してなんなの。
仕事はできないのに食うことと寝ることは1人前にできるんだね。
こんなことで悩むとか恥ずかしい。

そんな事を考えながら各駅停車に揺られ、フラフラしながら無人駅のホームへ。
しばらくまともに食べてないし眠れてもいないため、朝のアレコレで何だかとても疲れてしまったのでホームのベンチで休むことにしました。


平日の朝。

無人駅。

ひとりだけのホーム。


重い通勤バッグとお弁当が入った袋を膝に抱え、ぼんやり考えていた時。

目の前に特急列車がきました。




ーーーーーあ。


今なら「いける」。


目の前に迫った特急列車を見た時、そう思いました。

怖くはなかった。
自分以外の全ての時間が止まったように見えた。

今なら。
あそこに飛び込めば。

今ならいける。


本気で思いました。


狭いホームです。
ベンチには私ひとり。
座ってなかったら本当に危なかったと思います。

特急列車が通り過ぎた時、「今なら」と思った自分が怖くなりました。

「今なら」って何が?

何しようとした?

ニヤつきながら何考えてた?

自分が怖くなりました。

それと同時に、これは相当ヤバいと自覚しました。

今までもショックなことがあった時に踏切の音や赤信号、駅のホームに吸い寄せられるような感覚は味わったことがありますが(それ自体ヤバいんですが)、今回のはそれとは比べ物にならない。
一瞬とはいえ【本気だった】。

仕事、やめよう。

このまま続けたらいつか本気で飛んでしまう。

まだ1週間ほどしか行ってませんが、そう決めました。
もう世間体がどうとか言ってる場合ではない。
私はおかしい。
やっと自覚しました。

(線路のこのカーブしているところ、好きなんだよなあ…。)

少し落ち着いてから写真を数枚撮影し、自分の情けなさにウンザリしながら、この日はトボトボ帰りました。


この日の事は、しばらく家族には言えませんでした。


ーーこの世から消えたいと、何度も思った。

派遣会社にも派遣先にも申し訳ありませんが、こんなメンタルで頭もうまく回らない状態では仕事できないと判断し、始めたばかりの仕事は退職することにしました。

ペンケースやノートなどの私物をデスクに置いたままだったので、大切なペンケースだけでも持ち帰りたいと派遣会社担当さんに連絡し代理で受け取ってきてもらいました。
それを受け取った、とある月末の帰り道。
何を思ったか1駅分歩くことにしました。
都会と違って田舎の1駅は大冒険です。
次の電車まで1時間。
徒歩でも我が家までは乗換駅からは1時間かかります。
家に迎えを頼めばよかったのにそれもせず、ずっとひきこもってた運動不足の身体でクルマがたくさん通る田舎道を歩いて帰ることにしました。

歩きながらいろんなことを考えました。
仕事で毎日怒られ、呆れられたこと。
頑張りたいのに頭が全く回らず役に立てない歳だけ取ったクズみたいな自分。
仕事決まった時喜んでくれた家族。
契約のために頑張って動いてくださった派遣会社の皆さん。
全てに申し訳なくて、なんて自分はこんなにクズで役立たずで不要なのかを考えました。

自らこの世を去った親戚、病気で若くして亡くなったいとこのお兄ちゃんのことを考えました。
あんなに頑張って生きようとしてた人がいるのに、なんでクズな私の方が生きてるんだろう。
この世から居なくなるのは私の方だったのに。
家族のため、歯を食いしばって働いてる人だってたくさんいる。
なのに私はあんな簡単なことさえできず、いい年して甘ったれてて世の中のこと分かってなくてワガママでこんなにバカなのになんで生きてるんだろう。

「消えたい、この世から去りたい」
と毎日考えていましたが、この時強くそう思いました。

その時、大きな川にかかる橋の上を通りました。


ここから落ちたら「いけるかな」。


水もたっぷりあるし。

きっと私なんかも落ちても誰も分からないでしょ。


橋に手を掛けました。



ーーーーー。


ふと、その時着ていたお気に入りのカーディガンの袖が見えて、これが汚れるのは嫌だなと思いました。
この間甥っ子に先立たれた母が泣くのも、人一倍繊細な祖母が泣くのも、可愛がってる猫がしょんぼりするのも嫌だなと思いました。

どのくらいそこに居たのかは分かりませんが、私は橋に手をかけたまま泣いていました。

バカなことを考えてしまった。
一瞬でも実行に移そうと本気で思ってしまった。

私はバカだし情けない。
やっぱりどこかおかしい。

ようやく自覚しました。


近々、医者に行こうと思いました。
今度こそちゃんと行こう。
短期間で何度もこの世を去ることを実行に移そうとするなんて普通じゃない。

フラフラ帰宅して布団に包まりながら、決めました。


…でも病院ってどこにあるんだろう。

39歳で【うつ病】と診断され、今はお薬と通院にて治療中。またお仕事探しできるまで、猫様に癒やされながらぼちぼち頑張ります。よろしくお願い致します。