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ニッチも勝てる…じゃなくてニッチが勝つ時代

そうそう、うちの嫁さんはね、小柄なのです。
身長が150cmに満たなくて…そこが愛くるしいとこだと思っているのですが、当の本人は嫌なこともあるらしい。
特に服のサイズがない、という点です。

お気に入りのワンピースを見つけても、裾を引きずってしまう。
ウェストをあげてみたりするも、イメージとは違うシルエットになったり。
パンツは買った後自分で裾直ししています。

そんな嫁さんが最近ドはまりしているのが、小柄な女性用のアパレルブランド「COHINA」です。

毎日投稿されるインスタライブを嫁さんは毎晩見ていて、今も横のソファで寝転がりながら楽しそうに見ていますよ笑

それにしても「他社との差別化」であったり「ターゲットの設定」であったり「ニーズ集め」であったり「ブランディング」であったり…売る(届ける)という点でもいろいろ上手だなぁって思うのです。
嫁さんから話を聞いていて、その”上手だなぁ”って思ったことをまとめてみました。

ブランドの存在価値

COHINAのホームページにはこんなことが書いています。

便利になったこの時代、洋服は山のようにある。なのに、小柄な私のための服はない。 可愛い服に胸を踊らせて試着室に入り、サイズが合わずに落胆することもしばしば。 平均よりも身長が低いというだけで、「好き」か「ぴったり」のどちらかを諦めなくてはいけないことが多かった。

「それなら本当に欲しいと思う素敵な服を、低身長でも美しく着こなせるサイズで作ろう。」 そんな当事者の想いから生まれたのがCOHINAです。

小柄女性を綺麗に見せる服を通して、自分らしく居られる時間をお届けします。

「そうそう!そうなのよ!」と頷いた小柄女性も多いのではないでしょうか。
ビジネスは言ってしまえば、「私の悩みを分かってくれて、そして解決してくれる!」そう思ってくれたら勝ちです。
引用した文章は、彼女たちの悩みが端的に上手に表現されていると思います。

アパレルにおけるネットショッピングの弱点克服

COHINAでは毎日インスタライブをあげていて、小柄なモデルさんが服を着て、店員さんと服のことや着たかんじを説明してくれます。
モデルさんの身長やウェスト、ヒップなどの他、ストレートやウェーブなどの骨格タイプなども伝えられ、そんな人が着たときの仕上がりを見ることができます。
服の素材や着こなし方なども教えてくれるとか。
極めつけはインスタライブなので「スニーカー履いてみて」などコメントをすると履いてくれて、希望の組合せをしてくれたりするそうです。
試着ができない、触れられない、なんていうネットショッピングの弱点を最大限カバーしてくれています。

ファンづくり

インスタライブではコメントにも対応してくれると書きましたが、そうやって双方向でコミュニケーションを取れると、エンゲージメントも高まりますよね。
ワン・トゥ・ワンマーケティングなんていう”顧客と一対一の信頼関係をつくってモノを売る”というマーケティングの考え方もありますが、まさにそれですね。
COHINAのデザイナー、ショップ店員、モデルさん、お客さん、みんなで”可愛い”を作るチームになっているのだと思います。

今の時代だからこそのニッチ戦略

今回一番言いたかったことがこれです。

そもそも小柄な女性といっても、どのくらいいるのでしょうか。
ターゲットとなるパイは多いにこしたことはないように思いますが、わざわざ狭いところをねらうというのは戦略的にどうなんでしょうか。
日本の人口は2021年1月時点で約1億2000万人で、その内20歳から49歳までの女性の人口は2千188万人だそうです。
その中で小柄な人を1%と見積もっても21万8800人です。
この約21万人を高確率でファンにできるとしたら、あながち無謀なビジネスじゃないですよね。
物が飽和して、誰もが自分好みの情報を得ることができる今だからこそ、ニッチなターゲットを確実に取りにいく、そんな戦略が有効なのだと思います。

少し話は変わって、アメリカには有料放送を含むと百以上のTVチャンネルがあるそうです(数についてはささっとググっただけなのであしからず)。
こんなにもチャンネルがあると大衆向けの番組は競合が多く、つまりレッドオーシャンで、視聴率を稼ぐことができません。
むしろよりマニアックなチャンネルの方が少ないパイを確実に取りに行くことができて、結果的に視聴率を稼ぐことができるそうです。
なんだかニッチなターゲットを取りに行ったCOHINAのケースと似ていませんか?

さいごに

僕が生きていて絶対にかち合うことのない”小柄な女性ものの服”ですが、嫁さんの話しに耳を傾けると、知ることのできなかった素晴らしいお店(ビジネス的に)と出会えることができました。
ニッチを確実に取りに行く…という戦略も確実にターゲットに情報を届ける発信力があってこそです。
やはりSNSを最大限に活用できれば十分に個人でも戦えるんですね。
そんな僕はSNSが苦手で、Twitterのフォロワーは約500人で停滞しています。
「SNS頑張ろー」とモチベーションを上げて今日は終わろうと思います。

ってことで、この記事読んでみて面白かったと思っていただけれたら、良ければTwitterもフォローしてください笑


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