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石村嘉成さんの個展のこと


先日、
「石村嘉成展 生き物バンザイ」に行ってきました。


写真からもその素晴らしさが溢れるほど、
力強い作品ではありますが、
空間に入って行くと、
肌に伝わってくるような温かさであったり、
訴えかけるような生き物たちの声を、
作品を通して聞かせてもらえているような、
そんな感覚になりました。
作品の中の生き物たちは、魂が宿っているような、
" 生きている " 眼をしています。


石田嘉成さんは、
世界中の生き物たちへの興味を遥かに超え、
心から愛し、心から尊敬をしている。

数多くの生き物たちの作品から、そのように受け取りました。

険しい表情の動物たちの心情を理解し、
その背景には愛があること、

動物たちが愛情に溢れたら、
穏やかな気持ちで過ごせること、


そのために、人間は何ができるだろう?

その答えを彼は知っていて、
作品を通して真っ直ぐに伝えてくれているのだろうと思います。


彼の言葉のひとつに、
" 生きることだけに一生懸命な動物たちは美しいと思います。"
とあります。

この言葉の書かれている作品集のタイトルは、
「生きていく衝動」です。


彼の言葉のひとつひとつは、とてもシンプルです。
そこに彼の純粋で真っ直ぐな想いが、
どれだけ込められているのだろうと思うと、
胸が熱くなりました。


順路の最後に飾られていたのは、
青で美しく描かれたライオンの顔でした。

「ブルーライオン」
" 私は、優しくて強いライオンみたいになりたいです。"

彼の言葉と共に、個展は締めくくられていました。


短い言葉の中にも、彼の気持ちが込められていて、
このライオンは彼そのものなのだと、私は思います。


心に響く、素敵な作品を拝見することが出来て幸せです。
ありがとうございました。

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