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「受け入れる」という処方箋

娘たちの主治医(知的障害の)は杖をついているようなおばあちゃん先生。
長い間、色々な障害児を診てきたのだろう。物腰が柔らかくて、全てを包み込んでくれるようなオーラがある。 人気があるのか、予約を取るのに2ヶ月も待った。

今回は娘の耳の聞こえの相談と、この頃イライラ爆発が多いのでアドバイスを頂きに受診。

耳の聞こえに関しては、双子のSが補聴器をつけるくらいの難聴なんだけど、もう一人のRも「もしかして聞こえてない?」と思うようなことが多くて、グループホームに入居をしてからも世話人さんから、そのような指摘があり念のために検査をしてもらうことになった。 

そしてイライラについては、娘Rは突然怒り出したり、言っていないことを「さっきこう言ったよね!?」と責めてきたり、理不尽なことを言ってくることが最近多く困っている。言葉が未熟&もしかしたら耳の聞こえのせいもあるのかな?と思い相談をした。先生曰く、知的障害があると、過去に起こったことを突然思い出したり、またその記憶と今の感情が繋がっていたりすることで感情の処理ができずイライラに繋がることがあると。そして仕事も頑張っているようだから、そのストレスもあるのではないかと言った。

「じゃあ、どうしてあげたら良いですか?」と聞いたら

「何を言われても受け入れるしかないわね」 

と言われた。ええっ!あのおこリンボーを!?それは難儀だわー。でも例え、「それは違うでしょ」と思えることも「そうだね、そう思っているんだね」と受け入れてあげなさい、と。 

今までイライラをぶつけられたときは「それは間違ってるよ!」と正論で戦っていた。「間違っていることをそのままにするなんて、この子の為にならない」とも思っていた。すごいエゴだけど。 

でも、あの先生に「受け入れてあげることよ」と優しい眼差しで諭されたことで、私が全て間違っていたかもしれない…と娘だけではなく、間違っていた自分も受け入れることに。そしたらなんか癒された感覚になってもーた。

「受け入れる」処方箋、効くかもしれない。


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