「どうしても嫌いな人」を読んだ
益田ミリさんの「どうしても嫌いな人 すーちゃんの決心」という作品を読んだ。
母から「店長経験あるから、共感するところもあるんじゃない?」と言われて借りた1冊。
ちなみにシリーズものらしい。母から他の作品は勧められなかったので、母もシリーズものだと知らないのかも。
以下、読んだことがある人向けの感想。
母の言葉とは逆で、あまり共感はできなかった。
すーちゃんは優しく、繊細な人だと感じた。
共感できないのは、私が鈍感で他者からの悪意を感じ取りにくいからだと思う。
人の本当の気持ちなんて本人にしかわからないのだから、深く考えすぎても疲れるだけだ。
すーちゃんが「どうしても嫌いな人」である向井さんは、確かにリアルで接すると嫌だろうなぁ…という描き方をされている。
店長として接するなら、向井さんのようなタイプはお店の雰囲気を引っ掻き回すので面倒だ。
私だったら…さっさと本人と面談していると思う。
仕事していたら愚痴を言いたくなるのは当たり前。
だが、愚痴は皆のモチベーションも下がるので、発言する相手と場所を考えて欲しい…と、実際に言ったこともある。
悪口を言う側、言われている側。たいてい双方に問題ありなので、どちらにも面談して両成敗していたな…と懐かしくなった。
すーちゃんがモヤモヤするのは、向井さんに店長として立ててもらえていないからだろうな。
この作品で一番好きなシーンは、ラストのすーちゃんとお母さんの会話だった。
すーちゃんの選択を否定しないお母さんで良かった。
益田ミリさんの作品は何冊か読んだことがあるけれど、他者の目を気にしているキャラクターが多いイメージだ。
私のような鈍感人間には全く共感できないのだが、そのように繊細な人がいると知っておきたいとは思う。
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