データ分析:アクセシビリティ
まとめ
データ視覚化でのアクセシビリティでは、すべての人が重要な情報を逃さないようにすることを目的としている。
データ視覚化において、アクセシビリティを考慮することは必須。
アクセシビリティでは、1)比率、2)指標としての色、3)色覚異常の3点を抑えることが大切。
アクセシビリティとは
「すべての人」という点が重要で、障がいのある方のみを対象としていません。
「重要な情報を伝える」という目的を達成するために、伝えたい情報が伝わりやすくなる見た目にする、ということポイントです。
気にするべき3つの点
データを視覚化する際、アクセシビリティを高めるには、以下の3つの点を抑えると良いとされています(カーネギー美術館・ガイドライン, 2022)。
比率
指標としての色
色覚異常
それぞれを見ていきます。
比率
文章や、双方向性のある要素は、色のコントラスとが、最低 4.5:1(四点五対一)であるべき、ということです。
より理解しやすいように、以下のイメージ図をご覧ください。
よりコントラストの強い方が、見やすさが高まるということですね。
ちなみに、7:1のコントラスト(一番右)は、最も望ましい比率であり、4.5:1のコントラスト(真ん中)は、最低限の比率です。
指標としての色
指標としての色とは、色以外にも、双方向性のある要素にも考えをめぐらすべし、ということです。
例えば、リンクが貼っている文字に下線を入れる、マウスを下線の上に持っていくと表示が変わる、フォームの必須事項にアスタリスク(*)を置く、などがこれに含まれます。
色覚異常
色覚異常者のうち、赤・緑の色覚異常が最も多いです。
赤・緑の色覚異常は、男性のほうが多く(約8%)、女性のほうが少ない(0.5%)です。
かなりの割合ですよね?
ですので、データの視覚化をする際には、必ず考慮すべきです。
そこで、緑背景に赤を使うことや、赤背景に緑を使うことを避けるようにとされています(カーネギー美術館・ガイドライン, 2022)。
白背景の場合、以下の色コードを使うと、”誰にとっても”見やすい色使いとなります。
アクセシビリティのある地図
以下の地図では、アクセシビリティのある色合いを使い、ある化粧品会社の商品の利用頻度を地図に表しました。
また、こちらのColor Brewerというサイトでは、アクセシビリティのある色を使い、地図に色付けをすることができます。
参考資料
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