【映画レビュー】「乳酸菌飲料販売員の女」(2017年 日本 ※R15指定)〜乳酸菌にあこがれて〜

 乳酸菌、足りてます?

【タイトル】
「乳酸菌飲料販売員の女」(2017年 日本 69分 R15指定)
監督 熊谷祐紀
脚本 永森裕二
出演 卯水咲流、長村航希、吉原卓弥、落丸紗矢


【あらすじ】
 どこにでも居そうな男子高校生二人組がある日、気怠そうに乳酸菌飲料『ヨークル(※現実にはありません)』を販売する女性と出会う。

 男子高校生二人はスケベ心と好奇心から、その女性を観察(覗き)。
 しかし、二人は女性に見つかってしまい「自分の代わりにヨークルを売ってこい」と命令されます。
 他人のプライベートに踏み込んでしまったんで、仕方なく引き受ける二人。
 ですが、なんとヨークルを売った金額分だけ、その女性からエッチなご褒美が。

 ご褒美目当てにヨークルを売ろうと必死になるスケベ男子高校生二人と、気怠そうな謎の乳酸菌飲料販売員の女性による新感覚脱力系エロティックコメディ。


【感想】
 R15指定映画で、ちょっとエッチなシーンが多めなので15歳以下の良い子は15歳以上になってから観てね。

 風が当たっただけでも興奮するような年頃の男子高校生二人がご褒美のため、アレやこれやとヨークルを減らす姿が面白い。
 ヨークルが売れなかった時は自腹を切って買い取り、
ご褒美をもらう。
 それでお金が足りなくなったら、自分の所持品を質屋に出してお金を作るなど、ご褒美のために、そこまでやるか……とツッコミたくなるほどに必死な男子高校生の姿が笑いを誘う。

 また、男子高校生二人の会話劇が若手時代のアンガールズのコントみたいな脱力感があり「俺は一体なにを見ているんだ?」という一種のトリップに陥ってしまう映画となっている。


 乳酸菌飲料販売員の女性も唯我独尊なキャラクターで、スケベ男子高校生二人と変な化学反応を起こし、エロ面白い。


 年頃の男の子は国語や英語の授業中に辞書でエロ単語を探したり、エロサイトを探す内にパソコンやスマートフォンの操作を覚えたりする生き物なので、そういう男の子の性欲に素直な青春の1ページを描いた映画だったかと思います。


 エロは人を成長させる。


 映画のラスト。乳酸菌飲料販売員の女性は成長した二人に「乳酸菌が足りてきたな」と褒めてあげます。
 皆さんも乳酸菌を取りましょう(どういう締め方だ)

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