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【カンボジア飯】プノンペンの焼肉はさっぱりしているのかくどいのかわからなかった

 ベトナムの焼肉に関する記事を連続投稿していたら、ふとカンボジアでも焼肉を食べていたことを思い出した。首都プノンペンでの話だ。トゥクトゥクの運転手らと一緒に行った、テント張りの飲み屋で出てきたのがカンボジア式の焼肉だった。

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 ベトナム語なら声調記号だとか発音はともかくとして、アルファベットの部分は読める。クメール語(カンボジア語)は一見タイ語に似ていそうで、たまに共通している感じの文字はあるものの、普通に読めない。

 だから、この店がどこにあるのかはわからない。グーグルマップで検索してみると、たぶんワットプノンの斜め左上の方だった気がする。ここに行くのに、ワットプノンを通ったのは間違いない。その通りに数軒ほど似たようなテントがあって、そこで飲み食いができる。

 タイだとムーガタやタイ料理の半屋台的な店としてテント内の飲食店はあるが、プノンペンのここは女性がいて、ステージがあってショーのある飲み屋だった。ボクの隣に女性がついたが、顔が見えないくらい暗かった。

 この取材旅行のときはクメール語の指差し会話帳を持っていた。それでいろいろ訊いたりして取材していたのだがいつしか使うのはやめ、最終的には英語での取材になった。会話帳では取材にならない。聞ける範囲が限られていて、意味がないのだ。

 それから、タイではほとんど起こらない、やっぱり歴史的な問題点があった。というのは、文盲、非識字者が若い世代でも結構いるのだ。指差し会話帳を出したところで文字が読めない。この店だったかほかの店だったか記憶が定かではないが、ホステスをしている子の中に何人かそういう子がいた。

 タイは識字率が高いのでそんなことはほとんどない。たまにタイ語が読めない子がいるが、そういう子は実はミャンマー人などで、我々日本人と同じで、タイ文字は外国の文字だから読めないに過ぎない。

 カンボジアはポルポトの時代ならともかく、それ以降に生まれていてもちゃんとした教育を受けてこなかったのかと思う。やっぱり歴史的に問題を抱えていて、国中が貧しいのだな。あるいは、彼女たちの中にはカンボジア人のふりをしたベトナム人もいた可能性はあるが。

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 カンボジアの焼肉はこんな鉄板だった。タイのムーガタのような、日本のジンギスカン鍋のような感じに見えるが、山がほとんどなく、周囲にスープを入れる溝もない。

 ただ、穴がたくさん開いている。この穴から余分な脂が落ちるのでしょう。でも、こう穴が開いているとカセットコンロに脂がダダ洩れになって、洗うのが大変そうだなんて思ったり。

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 肉には卵が乗っていた。最近の若い人はやらないのかもしれないが、20年くらい前はタイでもムーガタやタイスキの際には肉に生卵を絡めて鍋や鉄板に投入していた。

 正直、あれにどういう意味があるのか、ボクには理解できない。幸い、最近はそういう店が少なくなったのでストレスがなくなったが。でも、カンボジアには健在だった。

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 野菜も多めだった。ニンジンの右隣の青い葉はなんだったのだろうか。

 これらはフラッシュで撮っているので、食材がはっきり見える。しかし、実際の撮影時というか、店内にいる段階では皿の中身はほとんど見えていない。隣の女性の顔だってほとんど見えていないくらい暗いのだから。

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 これらはサイドにあったもの。手前の茶色い液体の丼はタレだったと思うが、確かおいしくなくて、ボクは塩で食べていたような。

 あと、中央のあたりに見えるのはバターだ。マーガリンかもしれない。ベトナムの路上焼肉と同じ、あの焼き方なのである。バターの右隣は油だったかな。ハノイ路上焼肉と同じで・・・・・・。

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 油をひいて肉と野菜を載せ、さらにバターを。ただ、ハノイの路上焼肉と違って穴から下に脂が落ちるから、ハノイほど重くなかった。

 もう一度言うが、これらはあとで写真を見てわかったことであって、やっている段階ではほとんど見えていない。ほぼ闇焼肉状態である。

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 飲んだのはカンボジアの生ビールだ。タイだとゴーゴーバーとビアバー以外で女性がサービスをする店では大概ウィスキーなどを飲む。カンボジアのローカル向け飲み屋はどこでもビールだった。まあビールが安く、飲食店でも350ml缶1本あたりで1ドルくらいだ。そりゃビールを選択するのが普通になるでしょう。

 この店は生ビールがあったので、タワーで注文した。カンボジアでタワーと呼ぶのかはわからない。少なくともタイではこういう生ビールの筒をタワーと呼ぶ。タイでは3リットルとかの大サイズのタワーしかないが、この形だった。でも、これでも3リットルはあるのかな。

 いつも思うが、ピッチャーより大きい、1リットル1.5リットルとかのサイズ、ないかな。ひとりでは3リットルはきつい、というか飲み切らないうちにぬるくなるから、ひとり飲みではタワーは注文しづらい。そういうサイズならひとりでテーブルに置いて飲める気がする。タワーはなんか優越感があって、いいんだ。だから、ひとりでも頼めるサイズがあるといいのだが。

 やっぱりこの時点ではわかっていないが、飲んでいる銘柄が「アンコールビール」なのか「カンボジアビール」なのか。暗いってのは飲食店ではナシでしょう。

 こういう暗い店はタイのローカル店とか、ラオスとかもたまにあるけど、これってどうなんだろう。地元の人はちゃんと見えているのだろうか。食後にこのカンボジア女性にホテルに行こうと売春を持ちかけられたが、病気とかも怖いし、そもそも宿に入れないってのもあったけれど、なにより顔がちゃんと見えないから行くに行けないので断った。

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 これはたぶんカンボジアのソムタムみたいなものだったはず。焼肉のほかにもいろいろ頼んだが、画像で残っているのはこれだけだった。

 トゥクトゥクの運転手3人とボク、そして女の子数人と飲んだ。当然払うのはボクだ。でもローカル向けの店だし、ビールがソフトドリンクより安いわけだ。トータルでたぶん1000バーツ(当時約3000円)もかかっていない。やっぱりビールが安いというのはあとあと支払いに響いてくるね。

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