私が猫と暮らすなんて・・・①猫カフェ編
夫と私と娘3人の家族に2匹の猫がメンバー入りをして・・1年8か月。
2匹は兄姉(きょうだい)。見た目は全然違うのが猫の不思議です。
白毛にセンター分けの男の子。
背中には、“しずく柄“ という小粋な模様。
しっぽは「こういうサルいるよね‐」でお馴染みの、黒・茶・灰のボーダー柄です。
一方、茶・黒・白がぎゅっとした三毛の女の子。
その柄はなんとも、おしゃれがとまらないといった感じです。
名前は・・・
しずく柄の彼には ”モフ” くん。あだ名は「もっちゃん」。
三毛の彼女には ”あられ” さん。あだ名は「あらちゃん」。
名付け親は小学生の娘です。
モフ君は、モフモフしてるから。あられさんは、お煎餅の“あられ”から。
モフモフしてるからモフ君って・・ 娘よ。
しかし、娘は「30」近くもある候補を生み出し、厳選し名付けました。
そのおかげもあり、モフ君はモフモフゆったりと大きく、あらちゃんは香ばしさ漂う、江戸っ娘の様にちゃきちゃきに育っています。
猫を家族に・・と考え始めたのは娘でした。
「犬派 or 猫派」で常に「犬派」の私は小さい頃から犬がいる生活をしていました。九州男児の我が父は、日本犬を外で飼う人。田舎暮らしだったこともあり、野山を犬と駆け回りました。そんな父は猫が苦手でした。親の影響は大きなもので、私も猫が苦手。通学路で見かけた野良猫が恐くて避けて進路を変えたほど。恐い生き物と思っていました。ずっと。
娘は親の影響は全く受けず、幼いころから猫が好き。ハンカチの柄を選ぶ時も犬ではなく猫の柄。ペットショップでも犬の前ではなく、猫の前で観察する娘。「犬派or猫派」も迷わず「ねこ」と答えていました。
ちなみに夫は、積極的に動物と絡むタイプではなく、「犬派or猫派」の問いにも、「選ぶ意味を問う」様な、ある意味正しい人です。
そんな娘が小学生になり、お友達との話から「猫カフェ」の存在を知ることになりました。そして「是非行ってみたい」と。
「猫か・・・」と思う私。
そんな私を「無理にじゃないよ」と気遣う姿勢を見せる娘。
これは行ってあげないと可哀そうだ・・・と思い、付き合う事にしました。
これが私の人生を変える大きな一歩になる事となったのです。
今思えば、その猫カフェは“メインクーン”などの大型猫たち専門の猫カフェで、その大きさと凛々しさに完全に硬直。
こんなとこにおったら・・・やられてまう。。。(;゚Д゚)
と、出口を探す私。
娘に「ママ守ってあげれないから、危ないと思ったら早めに出ようね。」と情けない宣言をしたのを覚えています。
しかし隣にいた娘は、自分が想像していた猫より「ここにいる猫は、でかい」事は気付きつつも、猫に自分の手を嗅がせながら、距離を詰めていきました。そしてファーストタッチを果たした娘の余裕な姿を見て、「大丈夫なの?」と後ろからのぞく私。(最低な母親です)
しだいに娘と猫の様子がうらやましくなり、私もお店の方の助言を受けながら、恐る恐るファーストタッチ。
その毛の柔らかい事と、温もり、目の優しさが「心に刻まれる」って、こういう事だなと感動を覚えました。
何だか猫神様に「許された」っていう感覚。猫神様から後光がさしていました。
「触っていいよー」と許されている感じ、「色々難しく考えなくて良いよー」と癒される感じ。猫の広さに感動を受けたのでした。
私が感動している後ろで、娘は「キャッ!キャッ!」言いながら、年少の猫と”じゃらし”で豪快に遊び倒してました。どこまでもたくましいやつよ。
そして帰るまでに、数回の「延長」を申し出て、後ろ髪ひかれながらお店を後にしました。
帰ってからも感動は冷めず、合流した夫に猫の話が止まらなかったので、きっと夫は「おやっ?」と思っていたのかもしれません。
それからというもの、お休みの度に嬉々として足繁く「猫カフェ」と「ペットショップ」通いをする私と娘を、冷静な夫は、ある決意をもって笑顔で見送ってくれました。
ここから2か月近く猫カフェ通いを経て、私のお小遣いも底をつき、娘と相談するのです。「猫を家族に迎えないかい?」と。考えが一致した我々は、「何がともあれパパに話してみよう!」という事に。これまでも夫の反応が気になって、簡単には口に出せませんでした。
夫の理解が得られなければ・・・そう考えると、なかなか踏み出せなかったのです。しかし、ここを乗り越えなければ!と夫に相談する日が来たのです。
夫の反応は「別に良いよ。っていうか前から別に良いよって言ってなかったっけ?ただ、動物飼うって責任がある事だから、よく考えて決めたなら。あとお金はどうする?」と。
「えっ!?いいの?もちろんちゃんとお世話はするし、もちろん私の願いで飼いたいので私のパート代でやります!」と。必死でした。娘もその決意固く、しっかり命をお世話する覚悟を再確認しました。
夫は「困ったらいつでも相談に乗るから言ってね」と。どこまでも夫らしく優しい人なのでした。これまでも願い多き私を受け入れてくれる優しい夫です。きっと動物を家族にするなんて、夫の中では想像してなかったでしょうから。
私と娘は「我が家に猫が!」という思いで、そこから毎週のようにペットショップへ通う事になります。そして、そのお値段に目玉飛び出る思いで、その道のりが、そうそう簡単ではない事に気付くのでした。
そして保護猫という存在と出会う事になるのは、もう少し先の事でした。
つづく・・・
こうして読んで頂けたこと感謝しています。ありがとうございました(´-`)**
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