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コロナ禍の思い出:旅行が不便

2020〜2022年の間にもチラホラ旅行してはいたので、コロナ禍の旅行でいつも通りいかなかった話をまとめる。

運休が多い

航空便が多数運休していたため、空港への連絡手段はよく運休していた。

札幌〜新千歳空港はバスの一部路線が運休。もっとも今も、人手不足から運休のままになっていたりするね…。

2021年の名古屋ですら、セントレアとを往復するミュースカイが一部運休していたほどだ。さすがにセントレア便は全体の本数が多いので、私に影響なかったのだが。

2020年の網走では、女満別空港線は単に飛行機の運休にあわせておやすみしていたけど、女満別空港線は飛行機の発着合わせなので全く問題なかった。(本当は帰り1本早いバスで空港見物をしたかったところだが、該当する東京便が運休…)

実のところ、街中のバス運休が少し足を引っ張った。
網走バスさんは、街の規模に対してかなりバスの本数が多い会社さん。だからこそ網走旅行にしたという経緯があるのだけど。

あと知床に行く予定は全くなかったけど、当時はバスでは羅臼入りできなかったんだよね。ウトロすらなんとかバス走ってたってぐらいの便数だった。(この運休により、小清水原生花園の滞在期間が削られてしまった。)

空港の飲食店やってない・閉店早い

街中の飲食店がやってない場合はどうにかなるんだけど、代替手段の乏しい空港で、夕飯時に飲食店やってないのは何気にキツい。
売店にある空弁の在庫も早くに吹っ飛ぶし。

福岡空港みたいなことになってる空港を除き、空港は入ってしまうと街中に戻るという選択肢が無い施設なので、これをセントレアでやられるとなかなかキツいものがあった。新千歳空港は通過しかしてないからなんともだけど、平常時ならやってる時間でも飲食店が閉まってたのは見たから、たぶんそういう苦労をした旅行客はいるだろう。

ホテルが安い

当然のことながら、需要が少ない状況だったのでホテルは安かった。そこに旅行支援を重ねると、使った支援によってはほぼ0円、なんならおまけクーポンまで合わせると逆に儲かるケースまであった。(特に2020年の支援は額が大きかったからね…)

私、東銀座のあるホテルに2回泊まったけど、(旅行支援無しで)どちらも5000円しか払ってない。
2023年の5類移行→インバウンド激増で、都内ホテルの価格が大きく跳ね上がるバブル期に入ったけれど、残念ながらそのホテルはそこまで体力がもたなかった。当時の地獄…。

観光地に日本人しかいない

札幌も含めて。
近年なかったことだったので新鮮だった。

オホーツク流氷館は、夏休みの自由研究兼ねて来たのであろう親子連れが目立っていた。

その代わり人数は明らかに減って、観光客で賑わっていた場所は時に静かになっていた。
それで、時々お土産屋さんに立ち寄って現在売られている土産にどんなものがあるか調べてみたりもした。
北海道のお土産、バラマキ用でも他の地域よりレベル高いように思った。

5類移行後

それで5類に移行後は元に戻るのかというと、ややいびつな戻り方はしている。

潰れてしまった店は戻らないし、生き残ったところも物価高や人不足のダメージが入るようになった。
運輸業界は規制との戦いにも入ってしまった。上記のバス路線はもう復活しないかもしれない。

外国人観光客が増えたことは確かで、その恩恵を受けられる業界で生き残れたところはようやく一息つけているだろう。円安もあってインバウンド目線だと「行くなら今だ!」というタイミングでもある。

ただ、観光は経済への波及効果に限界がある。

もちろん稼ぎが無いよりはあった方が何十倍も良い。観光客の行動により、交通・ホテル・観光地・行動範囲の飲食店・お土産屋・何かしら欲しいものがあればその店にお金が落ちる。コロナ禍の支援に「Go To トラベル」がまっさきに出てきたのはこの位の波及効果があるからだ。

でも、彼らの消費行動から外れたところへの波及効果はあまりないし、観光客がどこにいくらお金を落とすかは売り手がコントロールできない。もちろん、今回みたいなことがあれば苦しくなる。
水物の商売であることは確かだ。

ここが観光を国策でやることの難しさだ。

他の産業にお金が落ちるための元手稼ぎとすると考えるなら問題はないし、当座の外貨を稼ぎつつ高く売れる工業を育てるというのでも良い。
直接観光に引っかからないものをどう大きくするか、という思考も必要だ。

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