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食べることは生きること 「戦争めし」上映会に行ってきました。

8月15日、終戦記念日。

「戦争めし」という作品を観に行きました。

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原作者の魚乃目三太さんが、作中の「真夏のおでん」というエピソードを投稿されていて、それに心動かされていると、先日NHKでドラマが放送されたドラマ版の本作品が、8月15、16日に上映会が行われるとの情報を入手!
早速行ってきました。

場所は恵比寿ガーデンプレイスにある、東京都写真美術館です。

物語のあらすじは、売れない漫画家の主人公(役:駿河太郎)が、ふとしたことから戦争と食に関するエピソードを聞いて、"食"の視点から戦争を見つめる漫画を描き出す、というお話。

上映後に行われたトークショーがで主演の駿河太郎さんが仰っていたのですが、実際のエピソードは漫画にアテレコをした描写と役者さんの演技を組み合わせる「ドラマ×マンガ」のスタイルが面白いです。

実際のエピソード(回想シーン)が漫画の描写になることで、物理的に戦争の残酷さ(血とか銃とか)が少し和らぐ気がして、恐怖にそこまで意識がいかないまでも戦争の過酷さがちょうど良く伝わってくるし、"戦争を知らない人が戦争を描く"という難しい壁を主人公が乗り越えていく過程が印象的でした。

また、ごはんという誰もが身近の視点から戦争を描くことで、戦争との接点が観ている側にもできて、いい距離感で観れる作品でした。

そして、上映後のトークショーには、主演の駿河太郎さん、原作者の魚乃目三太さん、監督の平体雄二さん。豪華!

その中で、MCの方が
"どうすれば戦争がなくなると思いますか?"
ということに対しての駿河太郎さんと魚乃目三太さんの回答にがとても響いたので、紹介します。
(記憶で書いているので取り違えがあったらスミマセン…)

駿河さん
"戦争はお互いの利権だ争うことが多い気がする。
相手に何かを常に求めたり、奪おうとして戦争が起きる。

日常でも、私はこれだけのことをしたのにあなたは何もしてくれないとか、そういう人が多い気がする。僕は相手に何かを求めること自体がナンセンスだと思っていて、何かを求めすぎるとそれが怒りになったりしていってしまう。

決して冷たいとかではなく、相手に何かを求めるんじゃなくて自分がやりたいからそれをやる。この感覚で生きる人が増えれば、戦争はなくなって行くんじゃないかと思います。"

魚乃目さん
"長崎の原発で被曝した教会の人に、戦後すぐアメリカ人が祈りにきた時に恨んだりはしなかったんですか? と聞きました。そうしたら、「その人に罪はないですよ」と仰っていた。

その言葉がスッと入ってきた。人と人が憎しみあわなければ、戦争は起きない。"


いちいち人に憎しまず、自分らしく生きることが、戦争がない世界を作れる、という考え方が気持ちよくて、今でも心に残っています。

そしてたぶん、自分らしく自分がやりたいことをやるの究極が、うまいめしを好きなひとたちとたらふく食べることではないかとも。

食べることは生きること。
武器を置いて、箸を持とう。

これからも、食べることができる平和のありがたさを忘れず、毎日を楽しく生きよう、そう思いました。

ちなみに帰りにおばあちゃんの顔が見たくなり、久々に会いに行きました。そこでおばあちゃんの戦争時のエピソードも聞けたので、人の分だけ物語があるなぁ、と改めて思うのでした。

「戦争めし」は明日、8月16日にも恵比寿ガーデンプレスの東京都写真美術館で上映されてますので、令和初の終戦記念日を迎えた今、身近な食を通して戦争に思いを馳せてみてください。

↓詳しくはコチラ


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