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学年集会で話すこと

学年主任として、不定期ですが学年集会を開き、話をします。

そもそも、なぜ学年全員を集めるのか

それは、学年全体の空気感を揃えるため。

学校は、各学級を担任がまとめていく組織です。人間が違うのですから、各担任のキャラでかなり学級の雰囲気は左右されるものです。

それぞれ、得意不得意がありますし、色んな個性の先生がいて、色んなクラスの個性になります。

しかし、学校というのは、学級単位で好き勝手やってはいけない。そもそも学校として目指す教育目標があります。

そして、各学年で、チームとして「育てたい生徒像」を共有します。

それぞれの担任が、その学年で大切にしたい価値観を共有していれば、そうバラバラにはなりません。

さらに、時折このように学年で集めることで、生徒も「ああ、いつも担任が言うことは、他のクラスに対しても同じなんだな」と学校に対しての安心感にもつながります。


「一貫していること」は、特に高校生くらいの年代に大事なことです。正義感が強く、物事の価値判断力が育つ頃です。

何を話すべきか

私の学年では、生徒指導部の副主任が、生徒指導に関しての注意をします。まぁ、生徒にとっては耳の痛い話でしょうけど、折に触れて、注意喚起をして、「先生たちはいつも見ているぞ」というメッセージを伝えることは大切だと思います。

ま、でもこれはいわゆるダメ出しです。
ここで集会を終わらせてしまうと、ただただ「叱られただけ」の印象になってしまいます。

私の役目は、
・叱られたとしても、納得させること(生徒指導部のダメ出しの理由を補足して、諭す)
・「あなたたちを大切に思っているよ」と伝えること
・空気感の調整。緩んでいるときは、締める。ガチガチのときは、安心させる
だと、自分で思っています。

伝わる話し方

「どうしてあんな風に話せるのですか」「空気を作るのが上手い」と、同僚の先生方に言われることがあります。

また、先日も、学級日誌に「心に残った。寝ていた人たちが起きた」(←こら!)と書いた生徒がいました。

翌日も、集会で話した内容について生徒に尋ねられたりするので、まあ、反応は悪くないのかな…と思っています。

自分が気をつけていることは何かな?と考えてみると…

①まるで目の前のひとりに話しかけるような言葉で
②感情をこめて、声のトーン、声量、間を取ることを意図的に操る
③普段の行動、言動と一致させる

こういうことかなと思います。

①は、かしこまった言葉を使わないこと(ただしカジュアルすぎてもだめ。教員として、大人として話すのですから)、「あー」「えー」など、不必要な言葉を多用しないこと

②女性は特に、「高いトーンでの一本調子」になりがち。それは、結構耳障りなこともあるようです。(自分が若い時に散々ダメ出しされた)
「聞かせる」ために、わざと黙って間をとる。急に声を落として低く話す。(マイクを使って話している前提です)

お手本は、TEDトークですね!うろうろ、歩き回ったりもします。目線は、目の前から後ろの方まで、生徒たちと目を合わせながら。

これで、生徒の注意はかなり引けます。

締めるときは、低くやや強い口調で。
緩めるときは、低い声で労う。
低い口調を意図して出すのは効果的です。

③何より大切なのは、絶対に「あの人、言ってることとやってること違うじゃん」にならないこと。
生徒たちは、よーっく見ています。

普段から、生徒一人ひとりに向き合う姿勢でいること。公正であること。身の回りや身だしなみをきちんとしていること。わかりやすい授業をすること。注意すべきことは見て見ぬふりをせず、毅然と立ち向かうこと。

そしてそして、そういう自分を保つために、休むときはちゃんと休んで良いコンディションを保つこと。

これが一番大変かも!!

今週もお疲れ様でした^_^

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