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我が家に猫がやってきた(後編)~押し入ってきた2匹目の猫、そして・・・

2月22日に投稿しました我が家に猫がやってきた(前編)の続きとなります。2019年11月に飼い始めた子猫のフクちゃんもスクスク大きくなり1歳となりました。1歳の誕生日にはケーキでお祝いして夫婦で大喜びでした。そんな大きくなったフクちゃんと幸せに暮らしていたとある冬の日の事・・・

1,裏で見つけた子猫が家まで付いてきてしまった

2020年12月8日、夕方頃に家の裏で子猫の鳴き声が聞こえました。やけに鳴いているので妻と見に行きました。ちょうどご近所の夫婦が犬の散歩をしてまして猫がいるようだけど何処にいるんだろうと話していました。

すると裏の茂みから子猫が1匹鳴きながら出てきました。人馴れしているのか私の足にスリスリ・・・見たとこ生後1,2か月くらいの子猫・・・サビ猫なのであまり綺麗な感じではなく、どちらかというと可愛くない・・・今度は妻の方にスリスリ・・・犬の散歩中のご夫婦には見向きもしません。猫を飼っているから猫の匂いがしたのでしょう。ひとまず私は一人先に家に戻りました。すると少ししてから妻が戻り一言。

「子猫付いてきちゃった・・・」

なんと、のんびり戻ってきたら子猫が家まで来てしまったよう・・・ひとまず外で鳴き声が聞こえます。やたらとよく鳴きます・・・

翌日は朝の4時くらいから外で鳴いてました。朝早くから起こされたせいで不機嫌な目覚めでした・・・そして朝ごはんを食べに母屋に行くために外に出ました。するとどこかで待ち構えていたのか「ニャーー!!」と言いながら走ってきます・・・急いで母屋のドアを開けてすぐに閉めました。

仕事に行く際に妻に一言、「絶対エサあげちゃダメだよ。うちは2匹も飼えないからね!」と伝え仕事に行きました。そして仕事から帰って来たら妻から「エサあげちゃった・・・」との事。

別に私は上島竜平さんへの振りをした訳ではないのにエサあげてしまったようだ・・・外でニャーニャー鳴くし可哀そうだからあげてしまったとの事。お蔭様で更に家に居付いてしまい、私たちが少しでも部屋から出たら「ニャーー!!」と言いながらどこからともなく走ってきます。部屋に入る際も気付くと部屋の中に入ってきてしまう事もありました。
また外から網戸越しにフクちゃんと対面しましたが威嚇するフクちゃんに対して威嚇し返してくる。子猫のくせに気の強い子だ・・・

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家の敷地でくつろぐ子猫

2,とりあえず保護して里親を探そう!

どうやらこの家を気に入ってしまった子猫。うちにはフクちゃんもいるし飼う事は出来ません。とはいえ季節は12月、外に子猫をそのままにしておくのは確かに可哀そうでした。3日間くらい外で暮らしてましたが寒さを凌げるところに潜んでいたため、あまり寒くないところに段ボールと毛布を敷いておいてあげました。

とはいえ数日後より寒波が来るというので外は可哀そう・・・なので家の納屋の中にフクちゃんの子猫時代のケージを置き少し格上げとなりました。ただこの先どうしてやるのがいいかは分かりまん・・・とりあえず保護して里親を探す方向性でひとまず部屋に入れてあげる事にしました。

先住猫がいるのでケージからあまり出せず、たまに出してあげてフクちゃんと対面させて慣らしました。

里親募集の方法とかも色々調べましたが、見たとこあまり可愛くないこの子猫・・・はたして誰か引き取ってくれるのだろうか・・・?
もし誰もいなかったらと思うと切ない気分になってきました・・・

3,結局、家で飼う事に

なんとなく部屋に入れたらどうなるかは先の展開は自分でも分かっていました。部屋に入れてあげて1週間くらいで、なんとも言えない情が湧いてきました。

里親に出したら居なくなってしまう・・・

そんな思いになってきました。
妻にも話してこの子猫は飼う事にしました。
確かに最初は無理やり押し入ってきて迷惑で
嫌いな猫でしたがずっと見ているとなんて可愛い・・・世間一般には可愛い猫の部類ではないけれど、一緒に居なければ分からない可愛さがある。この子をフクちゃん同様、大切に育てていく事に決めました。

名前は「メイ」にしました。
色々名前呼んでみて一番反応が良かったのがメイです。
飼うと決める前に一度病院連れて行きましたがメス猫との事なので、メス猫らしい良い名前です。

うちの子になったメイちゃん

4、ひとまず病院に連れて行き検査

飼う事になったけれど、野良猫なので何か病気とかあったら大変との事で年末に動物病院に連れて行く事にしました。
いつもの動物病院はすでに年末休暇に入ったいたので別の病院へ・・・
そこでは今までの動物病院でしていなかった血液検査をしてくれました。
猫エイズと猫白血病を検査です。結果は陰性・・・
もう1匹も検査しておいた方が良いけどワクチン接種後の都合で2か月後くらいにまた検査しに来てくださいとの事でした。

4,2匹での生活が始まった

だんだんとメイちゃんをケージから出す時間も増えて部屋の中で遊ばせるようになりました。
フクちゃんとも徐々に仲良くなってきて一緒にエサを食べさせたり追いかけっこしたりと楽しそうにしています。
メイちゃんはメスですがかなりのおてんば娘・・・
フクちゃんより運動能力が高く鏡台の上(かなり細いところ)に上ってはそのままエアコンの上に乗ってしまいます。ちなみにフクちゃんは動きが鈍臭いのでそこまで出来ません・・・
2匹飼うのは無理だと思っていましたが意外と大丈夫でした。2匹が仲良くしているのを見ていると本当に癒されました。

6,フクちゃんも血液検査へ、そして・・・

メイちゃんの血液検査から2か月経過しましたが、そんなに大事とは捉えていなかったので3月になってからフクちゃんを改めて動物病院に連れて行きました。今までも元気にしてきたし特に何も考えず普通に動物病院に連れて行きました。検査には妻が連れて行き私は車で待機、何てことなくゲームをしながら待っていました。

「フクちゃん猫白血病陽性だったよ」

衝撃の一言でした・・・

この猫白血病陽性に感染していると感染した猫の多くが5年以内に発症して亡くなってしまう病気です。他の猫からの接触感染が原因です。他の猫の接触が無かったフクちゃんはおそらく母親からの母子感染が原因だろうとの事です。おそらく出会った時点では既に感染していたと思います。
またこの病気は現在治療法はありません。発症した際の対処療法のみです。

「フクちゃん長生き出来ないの?」

帰りの車の中で泣きました。せっかくウチに来てくれてから何よりも大事にしてきたのに・・・あと十何年も一緒にいれると思っていたのに・・・

家に帰ってフクちゃんを抱きしめて号泣しました。事実を知ってから泣いてばかりです。ただ抱きしめたフクちゃんは何かと察したのか、プンッとそっぽ向いて隣の部屋に行ってしまいました。
おそらくこの子は私たちが泣いているところなんて見たくないんだ・・・

「もう絶対フクちゃんの前では泣かない」

そう心に誓いました。妻ともそう約束しました。
フクちゃんの前では笑って暮らそう。

この子にある未来が短かったとしてもこの子にとって良い思い出ばかりを残してあげよう。

大き過ぎる程の愛情でこの子を守ってあげよう。

そう誓いました・・・

色々調べたら発症しないまま長生きして亡くなる子もいるし
陰転(陰性に転じる)する子もいるとの事。
大事な事は免疫力をつけてストレスを与えない事だと知りました。

知ったからには絶対希望は捨てません。藁にもすがる思いでヤギミルクを購入しました。免疫力がつくようです。
またとにかく猫のストレスになるような事はしないように徹底しました。

「発症させない!」
そんな気持ちでいっぱいでした。

7,メイちゃん再度の血液検査と2匹の生活

メイちゃんは1月にワクチン接種しました。前の検査が12月だったためそのタイムラグの中で感染していないかが心配です。
4月に再度血液検査をしましたが陰性でした・・・
胸を撫でおろしました・・・

今後の2匹の生活はどうしよう?
色々考えましたが2匹がかなり仲良くしている事などを考えると引き離す事は出来ません。フクちゃん同様にメイちゃんにも3段ケージを買ってあげて
飲み食い睡眠などは室内で別々にする方法にしています。

2匹出した時はエサの皿を下げて、トイレも頻繁に掃除します。
水飲み等も共用しないよう気を付けています。

ただ一緒にいると舐め合う事も防ぎきれないので心配は残ります。

8、現在の2匹は?

フクちゃんは無事10月に2歳、メイちゃんは11月に1歳の誕生日を迎えました。前年の何も気にしないで済んだ1歳の誕生日と比べたら1つ歳を重ねられた事の重みを感じます。病気と知ってからは一つ一つの事を噛み締めるように生活していると思います。フクちゃんと関わる全ての事を心に刻みながら生活しています。

メイちゃんも先月ワクチン接種前に血液検査をしたら猫白血病陰性でした。
気を使いながら生活してきた成果だと思います。

現在のフクちゃんとメイちゃん

フクちゃんも何事もなく健康に暮らしています。ただちょっとした変化にこちらが過剰に気にしてしまう癖があります。発症したのでは?と思う事多々あり・・・この子と暮らし続ける限りはこういう心配はずっと続くんだと思います。でも「心配する=生きている」という事です。フクちゃんを飼ってなければメイちゃんも飼ってないでしょう。またメイちゃんが来てなければフクちゃんの病気も気付かなかった可能性は高いです。
何かの不思議な縁に導かれこの2匹の猫たちと暮らしています。

少しでもこの幸せが長く続くように2匹を大事にしていきたいと思います。

#猫のいるしあわ

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