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野良デザイン#178|コンクリートブロックのパイロン
野良デザイン
街を歩くと、本来の用途を超えて活用される工業製品に出会うことができます。それらを、路地に生息する「野良な」デザイン成果物と捉え、道具の可能性や、生活のリアルを探る試みです。
時に飼い猫よりも、野良猫の方が、猫らしい生き方を見せるのです。
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路地に面した敷地境界いっぱいに、塀が設けられた住宅。車がすれ違うことが難しい程度の幅の道。ドライバーへ塀の存在を示す為、黒と黄色のパイロンが置かれている。
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よく見ると、パイロンの脇には、黄色く塗られたコンクリートブロックが置かれている。どちらが先に置かれたか、あるいは風に吹かれるパイロンの保険として置かれたものか。
コンクリートブロックのパイロン
積み重ねて構造物を形成するための道具 → 警告を示す道具
寝かせたコンクリートブロックの活用は、住宅地の景観的観点から唐突なパイロンと比べ、サインとしての機能と、景観に対する親和性のバランスが取れたアイディアのように感じられる。