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【フリーランスエンジニアが仕事もせずに巡礼してみた2023】§29 巡礼29日目 電波が弱い

§29-1 早朝

今日も暑くなりそうだからなるべく早い時間に歩く。

6時半。アルベルゲを出る。

真っ暗。

そういえば、毎日21時過ぎにはアルベルゲの中にいて、星が出ている空なんて見たことがなかった。

それにしても暗い。iPhoneで辺りを照らしながらじゃないと歩けない。

この時間に毎日歩き出したい人は、ヘッドライト必要かも。

同じ写真を撮ったけど、フラッシュONにしないと全然見えない。
今日の日の出は8時前だった気がする。
まだ時間はある。

見えないので正しい道かどうかがわからない。
不安なまま進む。
昨日から続いているが、この辺りは電波が弱い。
すぐ圏外になるか、電波を掴んでいて、3Gの表示になっていても全然繋がらない。

だんだんと明るくなってきた。

明るくなったので徐々に陽射しが強くなる。

12時時過ぎ。街まであと1km。
今日はほとんど誰にも会わないし、誰かが歩いているところにも遭遇しなかった。

唯一会ったのは、昨日同じアルベルゲに泊まった数人だけ。

自然の中、1人きりというのもいい時間だった。

§29-2 城?

これがアルベルゲらしい。
教会というより城。

向かってみる。

教会前のバルにいる巡礼者に呼び止められる。

「タカ、13時まで開かないよ」

時刻は12:40。
とにかく近づいてみて、
どれだけ人が並んでいるのか、どこが受付かを確認したい。

随分と立派な。

確認したし、写真も撮ったのでバルに戻る。

グラスまで冷えててとてもおいしい!

時間を潰してアルベルゲへ。

なんというか、すごい。
ここに8€で泊まれるとは。

シャワーを浴びて、洗濯して、ちょっと寝る。

この「ちょっと寝る」をしてしまうせいで、夜22時過ぎに消灯されても寝られない。

まぁしょうがない。
眠いんだから。

17時過ぎから昼夜ご飯を食べる。

量が多い。魚が柔らかくておいしい。
それで13€。安い。

なんて安上がりな街なんだ。

やはり気になるのはVodafoneの電波が弱いこと。
サンタンデールでは爆速だったのに。

西陽が当たっても綺麗。

写真を撮るために一度アルベルゲの外へ出た。

タバコを吸いながら杖をつき近づいてくるおじいさんに話しかけられる。
ほとんど何言ってるかわからないんだけど、分かる単語だけ聞き取って頷く。
メールアドレス交換しようって言われた。

怪しい感じなんだけど、悪い人ではなさそう。

「祝福」と「パスを繋ぐ」みたいなことだけ聞き取れて、手を握って何か唱えてくれた。

全くわからん。
「金払え」ということだったのかもしれないけど、何もわからないので目を見て微笑む。
アルベルゲに戻る、と伝えるとおじいさんも帰って行った。

神様だったのか、ただのおじいさんだったのか。
何をされたのか全くわからない時間だった。

アルベルゲに戻り、受付をよく確認すると「北の道」のイラスト簡易地図が。

こういうの、欲しい。

サンティアゴに着いたらちょっと探してみよう。

ダラダラと過ごして22時過ぎ。
そろそろ寝なくては。
アルベルゲのルールにも、22:30にはベッドに入れって書いてあるし。

2段ベッドが10台ある部屋なのに、以外にも今日泊まっている人はみんな静か。

お陰で今日もゆっくり眠れる。

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