【フリーランスエンジニアが仕事もせずに巡礼してみた2023】§15 巡礼15日目 気合いを入れすぎた
§15-1 早起き
目が覚めた。6時。
トーマスは帰ってきて寝ていた。
いつ帰ってきたのか。
とりあえず、起こさないように準備を始める。
少しするとトーマスも急に起き上がり、歯を磨き始めた。
ベッドを降りる。
とにかく荷物をまとめて部屋を出よう。
ワタシハマダネムイデス。
ゆっくり寝てくれ。本当にありがとう。
感謝して部屋を出る。
トーマスが起き上がって追いかけてくる。
鍵返しておくよ。と
なんて優しいんだこの人は。
6時半。外に出る。
さて、今日は山越え。
イルン〜ビルバオの時と同じくらい辛そう。
たぶん凄くゆっくり歩くので、この時間にスタートして正解のはず。
§15-2 山
気づいたらすでに緩やかな上り坂。
このままの緩やかさで山越えだったらなぁ。
そんなことあるはずなく、ずっと急な上り坂。
写真では伝わらないけど、上り坂。
1時間半、ずっと上り坂。
どんどん他の巡礼者に追い抜かれる。
歩いている距離は15kmぐらいだろうか。
足は疲れ切っている。
この辺りのアルベルゲを予約して良かった。
ただ、まだ11時半。
§15-3 教会
何したらいいんだろう。
アルベルゲから送られてきたメッセージを見ると、この教会のMAP情報が送られてきている。
この周りを散策。
おじさんに話しかけられる。
何探してる？ヒホンはあっちだ。
アルベルゲの情報を見せて、予約してあると伝える。
どうやらこの教会の神父さんらしい。
どこからきた？
日本！
笑って、頷いて家に帰って行った。
教会の前で休憩。
閉まっているので入れない。日陰なので涼しい。
おじさんが車でやってきた。
日本人、名前は？
タカ！
タカ、写真撮ろう。
日本人は珍しいのだろうか。
セルフィーで撮って、笑顔で車に戻って行った。
ヒホンに買い物に行くらしい。
§15-4 ラッキー
アルベルゲは14時からみたいなのでここにいてもしょうがない。
12時半になったので、近くのレストランに行ってみる。
知ってる人たちが休憩していた。
ディアナたちはすでに通り過ぎていった、と言われた。
何もない教会の前で休憩してたせいで会えなかった。残念。
そこで同じアルベルゲに行く人を見つけた。
どうやって行くのかは聞いてないが、この人がここにいるってことはまだここにいていいのだろう。
移動し始めたらついていこう。
ダラダラしていると、アルベルゲから送迎の車が来た。
あなたたちアルベルゲ行く人？
と聞かれて、おばさんの運転する車に乗った。
あー、あの教会がアルベルゲじゃないのか。
確かに予約した時に見た位置情報とは違ったよな。
なんにせよ、自分で何もしなくてもアルベルゲにたどり着いた。
ラッキー。
アルベルゲに着くとおじさんが出てくる。
時間に迎えに行けなくてごめん、車が壊れて動かなくて。
みたいなこと言ってる。
時間、、、？
なんか決まっていたのだろうか？
全く分からん。
全然大丈夫、OK！って感じで答えておく。
いや、本当にラッキーだった。
ここは巡礼路からは外れていて、1時間ぐらい歩かないと巡礼路に戻れない。明日も送迎があるらしい。
よかった。
やることないのでダラダラ。
ドイツ人巡礼者のグループに、日本について教えて、と言われたが、あんまりうまく話せない。
日本ってこんなところだよ
ってのがあんまりわからない。知らない。
ニセコ、白馬？でスキー
博多ラーメンおいしい
大阪たのしい
京都
鎌倉
日光
浅草
沖縄
ここまで巡礼してきていろんな日本の地名を聞いたが、行ったことない場所が多い。
東京は毎朝電車が混んでいる。
渋谷のスクランブル交差点は人がたくさんいる。
結局は、
東京という小さい面積の地域に人がたくさんいる
ということしか伝えられない。
4〜5万あったらタイやベトナムに行けてしまうから、日本旅行をしようとはあまり思わなかった。
見直そう。
スペインに来て、日本をもっと知ろうと思うことになるとは。
夜ご飯はみんなで食べたが、自分の座ったテーブルはみんなイタリア人だったのでイタリア語。
英語はほとんど話せない、と言われたのでなんとなくわからない会話を聞きながらご飯を食べる。
イタリア、フランス、ドイツ。
この辺りの人が多いなぁ。
どこかで日本人に会いたいような、そうでもないような。
明日はヒホンまで歩いて電車に乗りオビエドへ。
ヒホンはアルベルゲの予約取れないし、オビエドはいい街らしいのでちょっと寄ってみたい。
電車の乗り方はマスターしたはずなのできっと大丈夫。
周りでは、まだ話したり酒を飲んだりしているがもう眠い。
寝よう。
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