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デザイナーチームのリーダーになってやったこと

3年ほど前にデザイナーチームのリーダーをやることになってから、これまでに「やったこと」について現時点で忘れないようにまとめてみます。
(まだまだある気がするので、また書き足すかも知れません)

前提

・(時期により多少の増減はありますが)自分も含めて5〜6名規模のチームのお話です。

・案件はほぼ100%受託制作で、更にその内の60%くらいが不動産領域のプロモーションサイト制作。

・もともと「Webデザイナー」職がデザイン〜コーディングまで一貫して行う文化があり、かつ10ページ前後の規模のサイト制作が多いため、作業が1人で完結することが多い。

やったこと

・新規案件の立ち上げ時にディレクターが直接各デザイナーをアサインするフローをやめ、チームリーダーに集約してもらうことを徹底。そこから稼働状況とスキルセットを勘案してアサインするフローに切り替え。(リソースの一元管理を徹底)

・新規サイトの立ち上げにデザイン〜コーディングまで一貫して関わりながら、一方で公開済みサイトや、その他運用案件の更新をやっている状態が非常に非効率(作業と思考がいちいち中断される)だったので、各人のスキルセットと適正に応じて役割を明確化してアサイン。それが浸透するように繰り返しメンバーに伝達、意識付け。

・ただし、繁忙期や瞬間的なリソース逼迫時に分業などで柔軟に対応可能なように、役割をガッチリ固定化せず多少遊びの部分を残しておく(感覚値で2〜3割)。またそのために日々の業務にプラスして習得して欲しいスキルなども1on1時に伝えて意識付け。

・さらに、内製デザイナーがタッチする案件数の最大化、成果物に対する一定のクオリティ担保、外注原価の圧縮、などを目的に基本内部ではデザインまでを行い、コーディングは外部パートナーに委託。(少人数のチームでどうしてもコーディング工数でリソース逼迫し、受けれる案件数に限度があるため)

・MTGは週次で開催し、前後1〜2週の案件稼働状況をガントチャートに記載してチーム全体で共有。アサインやリソース調整などは基本その場で行う。(ガントのツールは当初はエクセル、紆余曲折あって現在はTrelloにEleganttを突っ込んで運用)

・週次MTG内で(持ち回りで)勉強会を開催。それぞれのメンバーの得意領域をテーマにしてもらうことで、全体スキルの底上げを図る。

・四半期ごとにメンバーと1on1。また半期ごとに「良かった点」「期待したい点」を各3〜5点書き出し、紙に出力して、それぞれのメンバーに手渡す。

・半期ごとの目標設定にあたってチームのKPIシートを作成。そこから各メンバーに項目抽出してもらい、定量・定性目標を設定。

・コミュニケーションコストを下げつつ、業務に限らずコミュニケーションを取りやすい雰囲気を醸成するため、Slack(紆余曲折あって現在はChatwork)の全社導入。

・Slack(現在はChatwork)に「#support」チャンネルを作って、相談事やアラートをあげやすい環境づくり。

・Slack(現在はChatwork)でデザイン・技術・その他の良記事情報を発信して、共有知の形成

・1案件=1デザイナーのケースが多く、かつアートディレクター的ポジションがないためデザインクオリティのバラつきが出やすく、また誰が何してる分からない問題もあったため、Slackを使ったカジュアルデザインレビューを仕組み化。

・簡単な社内の制作ルール(デザイン・コーディングルールや社内慣習的なものも含めて)をシート1枚にまとめた「制作社内ルール」をドキュメント化。以降、後述の「デザイン制作ガイドライン」「コーディングガイドライン」に発展。(ドキュメントは全てGoogle Driveで管理・共有)

・社内制作物の均質化を目的に、基本的なデザインフォーマットと制作ルール、Photoshopの基本設定とデータ作成ルール、最低限知っておきたいデザイン知識をまとめた「デザイン制作ガイドライン」をメンバーの協力のもと作成し、全社共有。

・会社としてアウトプットの均質化を目的に「コーディングガイドライン」をメンバーの協力のもと作成し、全社およびコーディングをお願いする外部パートナーさんにも共有。

・ディレクション部が2つあり、それぞれから依頼を受けるが、会社全体の案件数や受注見通しなどが見えないため、デザイナーのアサインも話が来た順(先着順)で場当たり的になりがち。
なので、各部署のマネージャーを加えたTrelloのボードを作り、営業から打診のあった案件を「予定案件」として書き出してもらい可視化。また同じボード上でアサイン依頼をしてもらうことで、案件受注のカンバン管理を仕組み化

・若手が多い時期は自腹で推薦する書籍を購入し回覧。紆余曲折あり、現在は書籍の経費購入を推進。

・新入社員が入ったときにオリエンすらなかったので、当面はリーダーがやるものの、ゆくゆくは誰でも(メンターとかが)出来るように、ML追加、各種業務ツールアカウント作成、ガイドラインの共有、……etc.といった「デザイナー入ったら最初にやることリスト」のドキュメント化。

・Schooで毎月受講したい講座をメンバーとの合議でピックアップ。それを毎週決まった日時にスケジューリングしておくことで、あらかじめ案件調整など行え、受講したい人が参加しやすい運用に。受講時は参加者全員で軽くディスカッションを行う。

#デザイン #Design #組織 #チームビルディング

読んでいただきありがとうございます。