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公務員に貯金は必要ない。

公務員と資産運用の相性は、控えめに言って最高だ。


理由を述べよう。

それは、公務員には宵越しの金が必要ないからだ。

現金を持っていたほうが心が落ちつく、という人には多少必要かもしれない。

人それぞれ考えがあるから、否定はしない。

でも、それ以外の公務員には、生活費となる現金以外に貯金は必要ない。


子どもの頃から「貯金は素晴らしい」、「何かあった時のために貯金しなさい」、と教えられてきたかもしれない。

そんなことは、公務員という身分を得たなら忘れていい。


我々公務員は、定年まで毎月給料を必ず貰える。

毎月必ず給料が支払われるからこそ、余計な貯金をする必要がない。

毎月の給料を全部使いきるまで、贅沢するのを推奨しているのではない。

給料から生活費を除いた、余ったお金は貯金などせず全額資産運用に回すべきだと言いたいのだ。


もし、給料から生活費を除いて、お金が余らない人がいたら、支出を根本的に見直そう。
(資産運用より、支出を管理することのほうが人生において重要だ。)


貯金しておかないと、何かあった時どうするの?

子どもの教育資金や、車の買い替え、住宅購入の頭金など、近い将来に大きな金額が必要になるかもしれないのに?


貯金を推奨する良識ある人々が必ず言うセリフだ。

そもそも、何かあったときの「何か」とはなんだ?

どんな事態を想定しているのか、何に怯えているのかが不明だから、意味がない。

公務員は、倒産やリストラ、給料の未払いとは無縁な職業だ。

突然無職になって、給料が貰えなくなることを想定する必要はない。

怪我や病気で働けなくなって休職しても、給料の8割が傷病手当として、最長1年半支給される。

これ以上の「何か」とは、何か?
それはもう、貯金では賄えない「何か」ではないのか?

その漠然とした「何か」に備えるのは、もう保険にしかできないのではないか?

また、高額商品を買う予定があるなら、公務員という身分を最大限活用して、全額を低金利のローンで組むほうが、現金で支払ったり頭金を入れたりするよりも有利になる。
(多額の現金があるなら、年利5%程度の投資信託に預けて、年利2%程度の低金利ローンでお金を借りたほうが、差額の金利分得をする計算になる。)


借金は悪ではない。
ただし、しっかりと管理された場合の借金に限る。


公務員というだけで、かなりの金額を簡単に借りることができる。
このメリットを最大限活用しよう。


だから、貯金なんて必要ない。

生活に必要な現金以外は、今すぐ、すべて資産運用に回そう。


どうしてもお金に困ったときは、借りればいい。
もしくは、運用資産を現金化すればいい。


心配事のほとんどは、起こらない。

何かあったときの「何か」なんて、起こりようがない。

あとは、もしもの場合に備えて、最低限の保険だけは掛けておけばいい。
(公務員は保険を過剰に掛けている人が多いので、支出の見直しついでに保険も見直そう。)


公務員は、お金に対する心配事が少ないのが、最大のメリットだ。

このメリットを最大限活用して資産を築くのが、公務員の正しい資産運用の方法だ。


世間の常識は、公務員の常識ではない。

では、また。