【#21,C大阪vsFC東京】C大阪のCKを超分析!【セットプレー】【2021年】
コーナーキックの分析です。
・試合データ
74分にゴールが決まったセレッソ大阪のコーナーキックを取り上げます。
・ゴール動画
試合ハイライト(ゴールシーンは5:55~)
・選手の立ち位置
赤…攻撃のC大阪の選手
白…守備のFC東京の選手
※番号は背番号ではありません。
・攻撃目線
8人での攻撃。
配置:
ボール付近…1人(➍)
ペナルティエリア内…5人(➐~⓫)
ペナルティアーク付近…2人(➎,➏)
➎の選手は直接もパスが受けられる立ち位置。
・守備目線
10人での守備。
ゾーンとマンマークを併用しています。
2人(②,③)がニアサイドのゾーンを守り、残り(④~⑩)はマンマークでの守備をしています。
☆このCKのポイント☆
Ⅰ.散らばった攻撃陣
マンマークで守備をしている選手は、マークをしている攻撃側選手が散らばれば守備陣も散らばることになります。
攻撃陣は、⓫がファーポスト付近にいるなど散らばった立ち位置で、ペナルティエリア内に多くのスペースを作っています。
Ⅱ.たくさん動いてマークを剥がす
このシーンでゴールを決めているのは➐です。
これは、C大阪のチアゴ選手で、非常に競り合いの強さに定評のある選手です。
よって、守備陣はもっとも警戒していると思われます。
それに対し、チアゴ選手は
”下がる→右に→左に(DFの背中側)→前へ”の動きでマンマークを外しています。
この動きが出来るのは、
・ペナルティエリア内が混んでいない
・警戒されているため、動いたらDFが付いてくる
という要素があるためです。
Ⅲ.ニアそらし、ファー決め
言わずと知れたもっとも得点が入りやすいパターンだと思います。
ニアで競っている時に守備はどうしても足が止まります。
その時にもボールが来るであろう位置に向かって動き続ければフリーになれる確率が格段に上がります。
(※この決め方については後日noteを1本書きます。)
Ⅳ.最ニアを取る
➓が最もニアのポジションに走り込むことで、ニアのゾーンを守る②,③の立ち位置を無効化しています。
また、走り込む際に③の右側を通ることで、自身のマークの④の走路に③が入るようにして、マークとの距離を取っています。
・まとめ
8人での攻撃は少ないと感じましたが、考えられた攻撃とそれを見事に再現する技術の高さでゴールを決めています。
このようなプレーを見ると、攻撃の人数が少なかったとしても11人での守備が必要になってくるのかもしれないと思いました。
以上です。
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